マイ・ゴーストリー・フレンド

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マイ・ゴーストリー・フレンド

  • 著者名:カリベユウキ【著】
  • 価格 ¥2,310(本体¥2,100)
  • 早川書房(2025/02発売)
  • ポイント 21pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784152104052

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内容説明

第12回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作

団地ホラー×ギリシャ神話×SF大作

「最近、少しずつ人が、消えているのです……」
団地で頻発する怪異を撮影する下流役者・佐枝子の前に、異界の扉から恐るべき物語が溢れ出す。

売れない役者の佐枝子は、ホラー映画脚本家の紹介で、都内の団地で頻発する怪奇現象を調査するドキュメンタリー映像のレポーターを務めることになった。さっそく当該の団地で寝泊まりした朝、窓から外を望むと、隣接する公園で四つん這いの大男を棒で打つ女と、双眼鏡でこちらを窺う怪しいファミレスのウェイトレスを目撃する。不気味に思いながらも周囲の人々に話を聞くと、団地のあちこちで大蛇が這いずったような跡が見つかり、管理人や住民の奇行が目立ち、行方不明者も出ているらしい。さらに、10年前に老婆が何者かに殺されて以来、呪われていると噂の部屋に赴くと、『666』から始まる走り書きと浴室にびっしりと生えた黒い大きなウロコが……第12回ハヤカワSFコンテスト優秀賞に輝いた、ギリシャ神話の世界が現実を侵食する団地ホラーSF大作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yukaring

75
日常から非日常への境界線が団地という設定が面白いギリシャ神話×SFホラー。人が少しずつ消え奇怪な現象が頻発する団地へレポーターとして送り込まれた売れない女優の佐枝子。脚本家の指示で団地の一室に寝泊まりを始めるが次第に感じる団地への違和感。奇行に走る人々に大蛇が這ったような謎の痕跡、殺人事件が起こった部屋から広がる謎の空間。不審に思った彼女は現地スタッフの真野と共に怪異について調査を始め、現れたのはギリシャ神話との類似点。少し盛り込み過ぎな感もあるが狂気に満ちた団地の空気やじっとり迫る怪異の描写は怖かった。2025/05/02

のりすけ

43
団地ホラーじゃなかった!読み進めるうちに「これ、ホラーちゃうやん」と気づき、読むのやめようかなと思ったけれど、最後まで読んでよかった。ぎゅむぎゅむ、みちみちと詰め込まれたあれやこれや。これはある種のサービス精神なのかも。もたつく部分もあるけれど、キャラもいいし(逆ブリッジするのか…)、後半の加速っぷり、スキ。え?新人さんなの?びっくり。2025/06/16

きりん★

42
SFが苦手なのに読み切った!!というのも、この作品はホラー要素が多く、映像的な表現に圧倒されるものだから。団地に大蛇のはった様な跡があると、取材に住んでみることになった主人公。最初はめちゃホラー。どんどん神話のカタカナが多くなって斜め飛ばしもしたが、今まで読んだ事がないジャンルの物語だった✨2025/06/21

さこぽん

35
ホラー×ギリシャ神話×SF とちょっと詰め込みすぎ??ギリシャ生まれの小泉八雲まで絡めて、よくこんなの書いたなぁ。団地から始まったのに最後は壮大。ギリシャ神話好きならばなお楽しめるでしょう。2025/06/07

rosetta

34
★★★✮☆『羊式』と『コミケ』が大賞を取った12回ハヤカワSFコンテストの優秀作。どこがSFだ?途中でそれっぽい言及はあるけれど神話伝奇物じゃないか?戸山公園の地下に旧軍の隠し施設があったって設定は創作意欲を掻き立てるのかね、以前にも他の本で読んだ記憶がある、今すぐには思い出せないけど。戸山団地?で不審な殺人事件や行方不明事件があったと言うので、ドキュメンタリーの取材を依頼された売れない女優の卵が調査を始めると次々に怪しい人物が登場して…時々視点が狂うのが気になるけどまあそれなりに面白くはあったかな2025/06/22

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