創元推理文庫<br> 読書会は危険?

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創元推理文庫
読書会は危険?

  • ISBN:9784488290078

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内容説明

本を取り出すと音もなくひらく本棚や、奇怪な像に隠れたレバーを引くと現れる秘密の部屋――だれもが夢見たそんな仕掛けを得意とする〈秘密の階段建築社〉。元イリュージョニストのテンペストがこの家業で働きはじめて数カ月がたった。建築社の最新の仕事は、カフェ経営者の自宅の地下室に読書コーナーや主宰する読書会のスペースを作ること。そして今宵、そのスペースで、種も仕掛けもある訳ありの降霊会がひらかれる。だが不気味な光が点滅するなか、8人が囲むテーブルの中央に死体が忽然と現れて――。『壁から死体?』に続くシリーズ第2弾。/解説=若林踏

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

471
二作目。前作に続いて冒頭の謎の提示の仕方はインパクト大で魅力的。魅力的すぎて尻すぼみにならざるを得ないのが残念なところで、建築社の特徴と、主人公テンペストのマジシャン設定を活かしたトリックとが結実してくれれば、すごい傑作が生まれる可能性もあるだけに、色々と惜しい。起こる事件を悉く身内絡みにしてしまう点も問題で、シリーズ通しての謎に言及する場面も多すぎて、作品ごとに何をアピールするのか、とにかく焦点が定まっていない印象。私にとっては、作中の料理もあまり美味しそうに感じられず、ピンとこない点が多すぎる。2025/06/28

しゃお

30
〈秘密の階段建築社の事件簿〉2作目。今回は(ニセ)降霊会にて、突然テーブルの上に死体が現れるという事件に元イリュージョニストのテンペストが挑みます。事件現場となる読書会スペースは色んな仕掛けがあって楽しそう。こんな書斎、スペースが欲しくなります。事件そのものは不可能犯罪に見えるけれど、イリュージョニストらしく何をどう見るかがポイントで、本格ミステリ味のコージーミステリーとして楽しめました。主軸に家族の物語と謎があり、その辺も絡めている分、今回の事件だけに集中できないのが少し残念かな。でも次作も楽しみ。2025/06/03

練りようかん

15
仕掛けがウリの工務店シリーズ第2弾。リフォームした部屋でインチキ降霊会をひらくことになり、イリュージョン仲間が演出を担当。降りたのは死体、その現場は被害者が書いた小説そっくりだった。読書会メンバーの中に犯人がいることは確定なのだが、全体と細部を100%知りコントロールできた人物はいなさそう。ミステリー好きならではの世界観が楽しく、主人公のラブラインと家にかけられた呪いが時に緊張感を呼び戻す展開。皆集めて推理披露の定番場面に現れる鴉男が不気味で、画的に盛り上がるのは現実と妄想と小説の狭間だった。次も読む。2025/05/26

えつ

11
シリーズ2作目。前回、シリーズが発売されたら気付けるか心配していたけど、無事に気付けた。良かった。今作は、“秘密の階段建築社”がリフォームしたばかりの地下室で降霊会を開いたら、テーブルの中央に死体が…。やっぱり、わたし的には翻訳小説は読みづらさがあるんだけど、前作よりハマれたかもしれない!相変わらず名前はなかなか覚えられないけど。これはまた続編が楽しみだなぁ。2025/05/17

pulp

9
「読書会」のメンバーで開かれた「降霊会」。その最中に忽然と現れた死体。しかし同時刻、被害者は数十キロ離れた場所のライブ映像に出演していた……。前作同様、不可能犯罪もの。本格ミステリに対する愛情は随所に感じる。本当に好きなんだろうなあ(日本の本格って、もう普通に読まれているのね)。ただ本編の謎解き部分はあまり期待しないほうがいいかも。ヒドイとまでは思わないけど。うむ、やっぱり(自分は)コージーに対する苦手意識拭えず。これも引き続き、巻末で作中で出てきた料理のレシピ付き。←これはもう最近珍しいのでは?2025/03/23

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