内容説明
2022年5月、夫・叶井俊太郎の「顔や体が黄色くなる」ことから始まった、私たち家族と「すい臓がん」の記録。
いまの日本において、「抗がん剤を打たない」という選択はとても少ないなか、叶井は抗がん剤を一切からだに投与することなく1年9カ月を生きた。 くらたまは言う。「自分の命や人生の在り方を決めるのは本来自分自身のはず。でも日本では一旦がんを発症すると自分の死に方、生き方が全部医者に丸投げになってしまうケースがほとんど。そうじゃない生き方ができること、何をして何をしないか自分で決めてもいいことに気付いて欲しくて筆をとりました。
〝自分で選べる〟って当たり前のことを、知らないままの人が多いんです」。 〝がんの王様〟とされるすい臓がんにかかりながら、抗がん剤治療を受けなかった夫は、どのように生きたのか……
まだどこにもそんな例がとりあげられていないなか、確固たる意志を貫いた生き様を、貴重すぎる家族の記録を、妻である倉田真由美が、自分の言葉で綴った640日間。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kurara
39
★4 ガンになったら放射線治療と抗がん剤治療はセットだと思っていたけれど、自分の体は自分自身が決めて治療を続けるか緩和に向かうか選択出来るよと言ってもらえる主治医に逢いたいと思えた。【25.85】2025/11/16
kanki
25
標準治療を行わなかった場合の経過。セカンド・オピニオンは、家族は完治への未練が続いてしまう。自由診療は効果不明。金属ステント痛みあり。あれががんに効く、などの情報は見たくない。2025/12/31
ichi
15
【図書館本】膵臓癌にかかり、抗がん剤や放射線、除去手術など一切行わなかった方の事例。奥様の日記をもとをしたノンフィクション。抗がん剤を使用してもしなくても、余命はほぼ変わらないと感じました。2025/05/16
アマザケ
14
癌の罹患率は2人に一人。患者の治療は選択できるが、診断された瞬間、抗がん剤の標準治療に進む。抗がん剤を使わない治療は勇気がいるし、世間では逆風が吹くことさえある。興味深く読ませてもらった。叶井さんは癌にかかったことは悲劇だが、倉田さんに出会え、最期を看取ってもらったことはこの上のない幸せだったと思う。2025/11/02
清水勇
13
著者の夫の抗がん剤不使用状況は著者のYouTubeで同時進行で知っていたのでこの本は早く読みたかった。私は既に高齢者でかつ亡義父母のがん治療に疑問を持ち、がんになっても治療はしないと決めているので、人はどのように死に向かうのかが克明にかつ揺れ動く著者の思いを交えて淡々と時系列に記載されていて、死の覚悟を持つ上で大いに参考になった。著者が夫の好きにさせたことに驚きはあるも夫婦間の信頼の強さに理由があり納得。がん治療の現実(利権塗れの抗がん剤承認、患者ではなく医師の実績優先)を知ればそれには身を委ねられない。2025/10/25
-
- 電子書籍
- スローステップ朔太郎【分冊版】 10 …
-
- 和書
- ディアーナの水浴




