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内容説明
和歌は、もとより日本文化の根幹といってもよいものであった。
本書は、古事記・万葉集の時代から明治・大正時代まで、
女性の恋の和歌の系譜をたどりながら、ややもすると技巧や修辞が多く、
難解で親しみが持てないと感じる古典和歌を、その背景にある真情、
とくに恋の思いや四季の叙景や人生の詠嘆などを丹念に読み解いていく。
有名無名13人の恋のうたを通して、誰にとっても他人事ではない恋の、
優しさ、苦しさ、悩ましさなど苦楽こもごもの思いを、
時代を超えて味わい尽くすことができる一冊。
『女うた 恋のうた』改題
<目次より>
和泉式部(いずみしきぶ)
紫式部の人物評/かならずをかしき一ふしの
建礼門院右京大夫(けんれいもんいんうきょうのだいぶ)
『平家物語』の時代を生きた人/平資盛との恋/仮初めの恋/別れても好きな人
式子内親王(しきしないしんのう)
唐土の宮女になぞらえて/虚構の世界に遊ぶ/春のうたたね/夢の逢瀬
永福門院しょう子(えいふくもんいんしょうし) ※「しょう」は金偏に「章」。
トップレディの恋の歌/虚構の恋
『百人一首』に選ばれた女うたのなかから
貞心尼(ていしんに)
美貌の尼/さめやらぬ夢/春の初めの君がおとづれ/さらぬ別れ
狭野弟上娘子(さののおとがみのおとめ)
袖を振る/身替わりの衣
祇園梶子(ぎおんかじこ)
祗園林の茶屋女/類型のなかに漂う実感
俊成卿女(しゅんぜいきょうのむすめ)
歌学の家に育って/疑似体験の恋の歌
大田垣蓮月尼(おおたがきれんげつに)
蝶の夢みん/凜として優しく
殷富門院大輔(いんぷもんいんのたいふ)
教養豊かな博士家の血筋/エロス的恍惚と冷徹なしたたかさ
『万葉集』 の 「東歌」に見る千古不易の女心
丸山宇米古(まるやまうめこ)
忘れられた明治の女性歌人/真率な歌風/夫投獄中の孤独憂愁/つくづく憂し
昭憲皇太后と貞明皇后(しょうけんこうたいごう ていめいこうごう)
日本の和歌の伝統/昭憲皇太后の恋歌一首/昭憲皇太后の御歌/貞明皇后の御歌
おんなごころとやまとごころ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イシカミハサミ
Hanna
やっこ
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