内容説明
◆防衛産業を知らずして、地政学を理解することはできない――
◇軍事×経済のデータ・ファクトから、各国の動向、対立の構造が見えてくる!
今、装備品の生産を担う「防衛産業」が大きな岐路に立っている。
世界に目を向けると、ロシアのウクライナ侵攻によって、
装備品・弾薬供給の脆弱性が露わになるなど、そのあり方の再考を迫られている。
日本でも、政府の防衛予算増額による「防衛特需」に対し、
これを好機と見る各企業の参入の動向が、さかんに報道されるようになった。
さらに、無人機や人工知能(AI)の登場で、担い手が重工業からソフトウェア産業へ、
領域もサイバー空間や宇宙へ広がるなど、「技術戦」の様相も呈している。
これらの変化により、従来とは異なる国家間の連携と対立も生じるはずだ。
本書では、そんな今注目を集める防衛産業の現状、そして未来について、
防衛研究所主任研究官である著者が、データ・ファクトを基に語り尽くす。
本書を読めば、世界の防衛関連企業の貴重な情報を得られるのはもちろん、
世界情勢・地政学への理解もより深まること、間違いなし!
これからの世界各国の動向、対立の構造が見えてくるヒントが満載の1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kk
14
図書館本。読友さんのレビューで興味を覚え、読んでみました。防衛産業を取り巻く現況と最近の潮流、各国の取組み、メジャー企業の特徴や主要プロダクト、さらには我が国における防衛産業基盤強化や装備品等移転に向けた施策などを紹介。この手の本、得てして細かい事実関係の羅列に終始しがちな印象がありますが、本書は、粗過ぎず細かすぎず、フォーカスすべき点にしっかりフォーカスしながらメリハリの効いた内容に。他の方からもご指摘のとおり「地政学」と銘打つのは如何なものかと思われますが、勉強になる良い一冊でした。2025/07/13
Ohe Hiroyuki
4
本書は、防衛産業にフォーカスして国際情勢を概観した一冊である。兵器の性能よりも具体的な企業の紹介に重きを置いており、各国の企業の概要を知ることができる▼企業は、組織再編を繰り返しており、第二次大戦期~冷戦期で防衛企業の様相が大きく変わっているため、正直今の会社名を見てもよく分からないところがある。▼本書は、今の防衛産業の状況を知る手がかりになるものであり、防衛産業のことをあまり知らない方が興味を持って手にするのによい一冊であると思う。2025/03/05
あらあらら
3
地政学ということで手にとったが世界の防衛産業を紹介してるだけのページが多かった印象2025/03/26
南嶋人🏝️晴耕雨読
1
『防衛産業の地政学 これからの世界情勢を読み解くための必須教養』読了📖 防衛産業の入門書的な本👍 武器の輸出入から見る国際情勢、防衛産業の世界地図、ソフトウェア主導の装備品開発… 資源エネルギー(先日読んだ本)と防衛産業は地政学に深く関わっていることを実感🤠2025/09/12
鈴木
1
おそらくタイトルの「地政学」は出版社の都合で、むしろ「防衛産業論入門」のような内容。各国の国防費の比較から、武器輸出/輸入の主要国の傾向を説明し、主要国の防衛産業の特徴を概説している。日本に関しては防衛産業政策についても詳しく説明されている。 説明を通じ、「冷戦後の防衛産業の集約化」の傾向や、近年の「有事における生産能力の不足」、「ソフトウェアの重要性増加と新興企業の重要性増加」、「官のリスク負担と民の自主性のバランス」、「プリンシパルエージェント問題」等の主要な論点も自然に学べる構成になっている。2025/05/04
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