内容説明
ユダヤ教とシオニズム、ホロコーストの政治利用、欧米のイスラエル支持……パレスチナ/イスラエル問題の根っこがわかる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイティ
32
サラ・ロイの『なぜガザなのか』で一番残ったのが早尾さんの文章だった。ご自身も使命感に駆られてか、著者が続々出ていてまずは手に取った一冊。入門編としてこれまでの流れと現状、今後が掴めるが、それに留まらず誤認識されていること、意識を向けるべきこともクローズアップされていて、早尾さんの熱量を感じる。パレスチナ問題は、ヨーロッパの植民地主義、人種主義、国民国家主義の融合。パレスチナ人が戦っているのは、植民地権力に対する抵抗だ。さまざまな思想家や研究者の言及を取り上げているのも良かった。多くの人に読まれて欲しい。2025/06/24
鯖
18
パレスチナ問題はイスラエルの問題であるという立場から、オスロ合意やガザ虐殺、アメリカはなぜイスラエルを支持するのか、西岸地区とガザ地区に分けたのは何故か等について30の項目で取り上げる。大学での講義が元になっているのでわかりやすくてよい。分からないのは解決方法だけ。私たちにできることはが結びで、目の前の人権問題を大事にする政治文化を作るため投票に行きましょうなのはその通りなんですけど、そりゃそうなんだけど、…ンアーと毎度なってしまうやつであった。2025/04/03
スイ
18
とてもわかりやすいので、広く読まれてほしい。 パレスチナで起きていることは、宗教対立ではない、ということ。 イスラエルが武器の性能をパレスチナで「デモンストレーション」し、各国がそれを見て購入を検討するなんて、どこまでグロテスクな話だろう。 虐殺も植民地主義も終わらせないと。 2025/03/24
garth
11
「イスラエルによるガザ攻撃は、まさに西洋中心主義的な植民地主義的世界を守るための戦争なのです」わかりやすく読みやすいので広くおすすめ。2025/07/01
かんがく
10
初学者でもわかりやすい平易な語り口で、イスラエル建国からガザ侵攻にいたる流れを解説する入門書。一方、この問題の背景に近代から続く帝国主義、ヨーロッパ中心主義、植民地主義を指摘して、イスラエルとそれを支援する欧米中心の国際社会、そしてそれに同調する日本を鋭く批判する切れ味ももつ。2025/08/14
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