内容説明
新自由主義台頭の果てに世界は統一され、人類は自由と平等と平和を手に入れた。宗教も、国境もない。争いも存在しない。だが、完全な理想社会は、人間同士をつなぐ《ある力》を奪っていった──。SF×パンク×世界史の構造=25年後の未来をキッチュに予言する。書き下ろしエンターテインメント巨編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
140
榎本 憲男、初読です。Sex Pistols風の表紙デザインに魅かれ読みました。本書は、近未来パンクロック・オマージュ文化人類学小説でした。私の理想としている世界連邦に近い大同世界は、ディストピアなのでしょうか❓ このレビューは、Sex Pistols Anarchy In The UKを聴きながら書きました♪ https://www.youtube.com/watch?v=q31WY0Aobro https://publications.asahi.com/product/25213.html2025/04/23
rosetta
30
★★★★☆大好き!東山彰良さんの『ブラックライダー』とかを彷彿とさせる異世界物。アメリカと中国が手打ちをして統一された世界。誰も餓えず最大限の自由と平等と平和がAIによって保証される。元プロギタリストで治安維持のための軍に所属する主人公の新たな任務は、秩序の乱れの萌芽と判断された旧日本国の和歌山新宮の山中でパンクロックを資源とした観光都市アガラに潜入調査すること。パンクに思い入れがない自分でも楽しめたから好きな人は更にどっぷりとハマるだろう。ここにもっと暴力やグロがあれば完璧(笑)まずは年ベス候補2025/03/21
田中峰和
6
パンクロックに嵌った世代の作家らしい作品。若い世代には違和感しかないのかもしれないが、年配の読者には嵌る内容。新宮に近い和歌山県の山間部に派遣されたケイとエレナは、いきなりのベッドイン。世界は一つの政府に支配される状況下、特定の宗教を信じることは許されない。ケイたちが調査するのは、この村の住人が宗教の影響をうけているのかどうか。DAIと呼ばれる分散型自立機関によってアルゴリズムによって管理される大同世界にとって、信仰のような夾雑物は邪魔でしかない。パンクスのケイは、愛と自由に目覚め、DAIに反撃する。2025/05/13
konomichi
6
そう来たか、と打ちのめされた感あり。なんか、新刊が出るたびに、いろいろ裏切ってくれるんだが、今回も、やられました。感服。そんなチンケな感想しか出てこない。2025/02/16
ムーミンママ
5
世界が統一され 平和、平等、自由が保証されて人類 皆 幸せに過ごしていると思われたが理不尽と歪みが漂う。でも。。これは どう理解すればいいんだろ?2025/08/12
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