地下鉄サリン事件はなぜ防げなかったのか 元警察庁刑事局長 30年後の証言

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地下鉄サリン事件はなぜ防げなかったのか 元警察庁刑事局長 30年後の証言

  • ISBN:9784022520319

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内容説明

死者14人、負傷者6千人以上を出した未曾有のテロ「地下鉄サリン事件」が起きてから2025年3月で30年が経つ。捜査の最終意思決定者が当時の資料やメモをもとに初めて証言。なぜ警察は事件を防げなかったのか。捜査の全内幕を語る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

150
オウム事件関係の本を読んでいくと信じ難いほど警察の捜査が鈍く後手に回る状況が目立つが、その理由の一端が本書で見えた。刑事警察のトップたる垣見氏は平時の能臣であり、乱世に対応できる器ではなかった。組織運営や事務処理能力のある高級官僚だが、大量殺人を厭わないテロ組織を相手に危機意識を抱く勘所がないのだ。常に法律や警察の内規に従って動き、権限の及ばない横浜での坂本弁護士一家事件を事実上放置し、オウムが警察組織に浸透している可能性を考えてもみなかった。あの時、彼が警察庁刑事局長だったのは日本の不運だと断言できる。2025/04/14

さつき

61
地下鉄サリン事件から30年とのことで、色々な媒体で目にすることが多く、改めて振り返ってみたくなりました。当時は子どもだったし、時系列などの記憶もあやふやで知らないことがたくさんありました。警察内部での対立が様々な場面であったであろうことが衝撃的です。2025/03/23

どら猫さとっち

15
地下鉄サリン事件から、ちょうど30年後の今。元警視庁刑事局長が語る、なぜ起きてしまったか、そしてなぜ防げなかったのか。オウム真理教が起こした大事件は、今も平成史に大きな爪痕を残している。その前の松本サリン事件、サリン事件後に起きた警視庁長官襲撃事件。その事件も語り、30年という年月を超えて警告するメッセージ。このような事件は二度と起きて欲しくないけど、またそれを上回るような事件も起きないとは限らない。2025/04/05

13
警察組織の相関図が理解できず、組織が大きいがあまりに、初動が遅れたこと。また警察各組織の利害関係が見え隠れし、協力関係を素早く築くことができなかったようにみえた。また警察内に信者がいたこと。オウムは警察の想像以上に強大な敵だったのだろう。簡単に言ってるが、大事件と対峙する難しさは想像を絶する。30年が経ったのか。なんとなくしか記憶がないが、テレビ観た薄気味悪さは幼いながらも印象に残っている。時が経つと風化する。ただ繰り返してはならない。2025/07/04

静かな月を見てる

12
思いのほか読みにくかった。警察の動きの鈍さと、それを上回るオウム真理教の狡猾さに苛立ちをおぼえた。つくづく地下鉄サリン事件は防げたはずだという思いが強くなった。総じていえることは、結局すべての真相は明かされないまま、ということだなぁ。2025/06/24

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