内容説明
宇和島の米穀商の息子として産まれた油屋熊八は、株で財を成すも日清・日露戦争後の株の動向を読み誤って大損し、財産を失う。再起を懸けたアメリカ渡航でも成果は得られなかったが、四十八歳にして大分県別府で宿屋を始めたときから、熊八の第二の人生がスタートした! 地元の反対や資金あつめなど、様々な困難を「万事オーライ」の精神と柔軟なアイディアで乗り越え、仲間や妻とともに別府温泉を日本一へと導いた実在の人物を描く歴史長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
三代目けんこと
16
やっぱ、行動力ある人のところに、人は自然と集まるんだよなあ。2025/07/25
たか
2
大きな仕事を成し遂げていく人の、あふれるアイデアや決断力が感じられる作品は読んでいて気持ちの良いもの。油屋熊八という人物に興味が湧いた。 しかし、夫の借金を妻のユキが支える。不貞も飲み込んで尽くす。それが妻の鏡であるかのような時代の小説を読むと現代人の自分は、悔しく感じ、別府の発展に貢献した熊八であってもがっかりしてしまう。 決してこの作品が悪いわけではなく、古い日本の男尊女卑な体質に苛立つのと、令和の今でも「支える」とか「控えめ」といったような形容が美化され、まだしつこく残っていることに怒れてくる。2025/05/12




