それでも、安楽死の話をするのなら

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それでも、安楽死の話をするのなら

  • 著者名:西智弘【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 晶文社(2025/02発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784794974600

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内容説明

<わたしは安らかな死を迎えられるだろうか>
臨床経験から導き出された15の論点から、「安楽死」「終末期医療」「緩和ケア」について問い直す。
「日本人は生きる/死ぬをどう考えるべきなのか」という社会的な問題である安楽死制度をわかりやすく、かつ、徹底的に考える。

もし、未来に安楽死制度を作るならば、考えなければならないこととは――。
安楽死制度に対する反対派も賛成派も、どちらもが納得できる議論はどのように可能か。制度の設立・実施に慎重な立場を取る現役の緩和ケア医が、臨床経験と詳細な分析により、錯綜する問題の論点を整理し誰にでもわかりやすく解説する。

いずれは死を迎える、すべての人へ。

【目次】
はじめに:苦しみのすべてをゼロにできるのか
1:「死を選ぶ生き方」は正しい生き方か?
2:安楽死制度を求めていくために必要な3つの要素
3:安楽死と余命の関係
4:安楽死を行うのは誰か
5:個人的信条を安楽死制度の議論に持ち込まない
6:逆算で考える
7:子どもの安楽死は認められるか
8:緩和的鎮静は安楽死の代替となり得るか
9:間接的安楽死と終末期の鎮静
10:人生会議をすれば患者の尊厳は守られるのか
11:認知症と安楽死
12:すべり坂は止められるのか
13:それは実質安楽死の容認なのでは
14:分母を増やすのは無駄にならない
15:安楽死報道のあり方

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

夜長月🌙

49
「安楽死制度の議論がなぜ進まないのか」についてとてもスッキリと整理されています。まずは「個人レベルのことと社会レベルのことをごちゃごちゃにしている」所を区別します。日本ではマジョリティ自身にはデメリットが無くともマイノリティの幸福(LGBT、夫婦別姓、同性婚など)を認めようとしない傾向があります。同様に自分らしく死ぬ権利も人権の一つですが、まずは大目標の前の小さなステップを明確にしてそこへの到達度を確認していくという目に見える前進を進めることが有効と思われます。2025/10/22

エル・トポ

18
著者は現役の緩和ケア医。安楽死について語るなら、この本は読むべき。「安楽死についての議論は毎回その場限りで、賛成・反対とも炎上するだけで終わってしまい、まったく議論が進んでいない」との事実に基づき、議論を進めていくための問題点の具体的な洗い出しと、その方法についての案。 何の因果か読み始めたら91歳母が急遽入院。入院手続と共に読了。「本人の意思を尊重する」といっても「60歳の時の意思が80歳になった時と同じとは言えない」というくだりには納得。私個人としては「すべり坂」の危険性の方が大きいと結論。2025/06/12

kitten

11
図書館本。良書。安楽死に関して議論するなら、まずこの本を読んでからにしたほうがよい。不毛な議論しても何も進まないよ。西さん自体は中立らしいけど、気持ち的には賛成派じゃないかな。きちんと論点を整理していて分かりやすかった。夫婦別姓制度や同性婚にも触れていて、この辺を建設的に議論できないのなら、安楽死制度なんてもっと無理だろう、と。むしろ、医師を切り離すべきというアイデアにはびっくり。じゃあ、誰ができるんだ?って思うけど。2025/06/03

チェアー

6
安楽死の大前提は本人の同意だ。強い意向だ。人間の自由は死ぬことには及ばないのだろうか。死ぬ事は生きることの最大のイベントではないか。それを自分の意思で選べないのは不自然な気もする。 2025/05/14

papacy

6
【安楽死は人権問題】プラスケア代表理事で医師による安楽死の深い洞察の書。著者は現時点では安楽死の法制化に否定的。日本社会は安楽死制度を運用できるほど成熟しておらず、緩和ケアが充実しないと死を早めてしまうだけだと。数年毎にドキュメンタリ番組で上がっては消えてゆく安楽死。議論に不向きな日本人の特性もあるが、いつまでも議論が深まらない。肉体的/精神的苦痛、役割の喪失、余命/疾病/年齢要件の適用も簡単ではない。自発的飲食中止(VSED)による自死は安らかではない。まずは、安楽死に向き合う人のすそ野を広げるべきだと2025/04/20

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