奴隷・骨・ブロンズ――脱植民地化の歴史学

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奴隷・骨・ブロンズ――脱植民地化の歴史学

  • 著者名:井野瀬久美惠【著】
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 世界思想社(2025/03発売)
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  • ISBN:9784790717973

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内容説明

過去につながり、今を問え!――BLM運動が糾弾する奴隷制の歴史。アイルランド移民の軌跡を物語る遺骨。欧米の博物館を揺るがすベニン・ブロンズ。「知の脱植民地化」の最前線へ。

目次

はじめに
第1章 ブリストルのコルストン像、引き倒される!
第2章 骨が語るアイルランド大飢饉
第3章 レディ・トラベラーへの旅
第4章 カリブ海の近代と帝国の未来
第5章 ベニン・ブロンズとは何か?
おわりに
関連年表
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

80
イギリス近代史を専門とする著者が、「現在が変われば、過去に対する見方も変わる」という歴史観を軸に、21世紀に噴き出した脱植民地化の視点から記したエッセイ。2020年、BLM運動の渦中で引き倒されたブリストルのコルストン像は、17世紀の大西洋奴隷貿易の記憶を呼び覚ます。カナダ・ガスペ半島で発見されたアイルランド移民の人骨は、19世紀のジャガイモ飢饉と帝国の影を現在へと引き寄せる。さらに、レディ・トラベラーのメアリ・キングズリや、アイルランド独立運動家ロジャー・ケイスメントの足跡→2026/03/07

ののまる

9
超面白かったし、超勉強になった❗️ 植民地主義→「植民地性」へ、「精神の植民地化」「知の脱植民地化」「無知学」など、新しい気づきがいっぱい。植民地支配をしていた大日本帝国の過去を持っているのだから、コロンブスも奴隷貿易も、それをめぐる昨今の旧宗主国の動きも、全く人ごとではなく、自分たちも植民地問題の渦中にあることを自覚するべし。2025/09/22

まこ

8
研究や今まで消されていた声を拾い上げることで、過去の光が当たらなかった部分に当たるようになった。今後、歴史の認識の変化や博物館の所蔵物の問題解決に進むことで、歴史の常識がすごく大きく変わるんじゃ。今の歴史の教科書ってどうなってるの2026/01/10

in medio tutissimus ibis.

2
植民地化は暴力だったというのは、因習に耽る野蛮人を文明やキリスト教や交易で文明化するべしというお題目となんか違うのか? その結果暴力が噴出するのがコンゴの闇の奥であろうがコロナ禍のアメリカであろうが正しいことをしているという免罪符で自分や他人を傷つけるのは単純に愚かなことだと思うんだが。その点で、植民地性という権力構造の解体は重要な指摘であって、特に掘り下げもなく悪い奴は悪い奴だで済ませていいのはエンターテイメントだけだよね。実際、メアリ・キングスリとロジャー・ケイスメントの交錯とかはエンタメ性高く読める2026/05/27

Go Extreme

2
歴史認識:奴隷制度 過去の再評価 公共空間 文化的遺産 コルストン像:奴隷貿易 慈善家評価 BLM運動 若者の抗議 歴史的評価変遷 アイルランド大飢饉:飢餓の影響 栄養失調 人口減少 骨の証拠 移民の苦悩 レディ・トラベラー:メアリ・キングズリー 女性探検家 植民地批判 文化交流 探検文学 奴隷貿易:先住民人口減少 プランテーション農業 黒人奴隷導入 社会構造変化 ベニン・ブロンズ:ナイジェリア王国 略奪と返還 芸術的価値 欧州博物館 植民地主義批判 歴史的記憶:記念碑の意味 文化財の返還 社会正義2025/03/20

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