内容説明
故買屋からの頼みで、富豪の投資家が秘蔵する美術品を盗む計画を立てた稀代の大泥棒ドートマンダー。一方、カリブ海のリゾート地にいた当の富豪プレストンには謎の美女が近づいていた。彼女の目的は誘惑でなく誘拐。海に飛び込み逃げ出した富豪は自宅を目指す。そんなことと露知らず、ドートマンダーたちは富豪宅に押し入るが……。いま読んでも新しいユーモア・ミステリーのシリーズ復活!(解説・香山二三郎)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yukaring
71
不運な泥棒ドートマンダーと仲間たちが丁々発止のドタバタ劇を繰り広げるユーモア満載のミステリ。故買屋の頼みで大富豪宅から美術品を盗む計画を立てたドートマンダー。その頃当の富豪プレストンはカリブ海のリゾートで謎の美女に誘惑されていたが…。プレストンはリゾートを逃げだし向かった先はドートマンダー達がまさに仕事を始めんとするペントハウス。ガチンコしてしまった彼らの運命はいかに?クセの強いキャラ達とテンポよく進むストーリー。美術品を盗んだり行きつけのお店を救ったり、彼らのハプニングだらけの大活躍(?)が楽しかった。2025/04/06
あたびー
40
なんと、最新刊の舞台は21世紀。ケルプやスタンは携帯電話を使っている(ドートマンダーは使わない)。故買屋のアーニーから持ちかけられたのは、元妻連に追い回されて地中海クラブから何年も帰ってこない大富豪プレストンの家から美術品を盗み出すと言う計画。一方いつもの会議場所OJは反社組織に支配されるという問題発生。話は地中海クラブでのプレストンの様子、窃盗計画、OJ問題が並行して進んで行く。最後にどうなるかは何となくいつもの通りだし想像の範囲内なのだが、新人がいい仕事をして大団円。2025/08/10
Shun
36
本作は天才的犯罪プランナーと称されるドートマンダーを主人公とするシリーズものの1作。初読みの作家でしたが本作から入っても十分愉しめる内容でした。主人公はいわゆる義賊といった類の悪党なのだろう、盗みに入る先はいけ好かない傲慢な富裕層で暴力は使わず颯爽と仕事をこなす、そんなイメージを持った。かと思えば計画的犯罪も予期せぬ第三者からの横やりが入り喜劇的展開となって、なんとも格好のつかない大泥棒のようだ。色んな伏線が絡み合って予期せぬクライマックスが待ち受け最後まで愉しい読み物でした。2025/03/04
stobe1904
30
【ドートマンダーシリーズ】故買屋アーニーの情報から資産家のプレストンがペントハウスに秘蔵している高価な美術品を盗み出す計画を立てたドートマンダーたちだったが…。うさんくさい輩たち、ドタバタコメディーのような雰囲気、ハプニングに翻弄されなぜかうまくいかないドートマンダーたち、ユーモアミステリのお手本のような素晴らしい作品だった。好みのドナルド・E・ウエストレイクの作品が読めたことにまず感謝。★★★★☆2025/04/24
M H
29
過去の名作発掘が続く新潮文庫から、ちょっとしたやりとりやすれ違いが何だか楽しいドートマンダーもの。自分の頭が心配になるくらい筋が把握できなかったし、若干長いかなという気もするけど、場面場面でクスッとなってゴキゲンなまま終わるので大きな問題ではないと思う。とはいえシリーズのパターンと登場人物は事前に入れておいた方が良いかも。未邦訳が残っているそうで、読めるようになるといいな。。2025/04/20
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