内容説明
腐った社会を生き抜くための必読書!
「今では、新自由主義者、右翼、単なる反共、権力に阿る乞食言論人、
情弱のネトウヨ、卑劣なヘイトスピーカー、デマゴーグ、反日カルト、
陰謀論者といった保守の対極にある連中が、白昼堂々と「保守」を自称しています。
結果、わが国では「保守=バカ」という等式が成り立つようになりました。
しかし、これから本書で述べる通り、保守とは、
近代理念の暴走を警戒する知的で誠実な態度のことです。
近代の正確な理解がないところに保守は成り立ちません」(「はじめに」より)
言論誌「月刊日本」にて連載されている「保守のための必読書」を書籍化した保守思想の入門書。
保守思想を学ぶうえで欠かせない古典~現代までの名著を解説する。
「正気を維持するために保守思想を振り返らなければならない時代」にあって、
不可欠なサバイバルブックとなるだろう。
【目次】
第一章 保守主義とは何か
第二章 近代に対する警戒
第三章 熱狂する大衆
第四章 全体主義との戦い
第五章 誤解されたナショナリズム
第六章 歴史と古典
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ふみあき
66
著者の尊大な芸風(ユーモア精神を喪失した呉智英みたいな)が苦手で、ニーチェの超訳以外は著書を手に取ったことはなかったが、行きつけの書店で平積みになってて、思わず買ってきた。保守思想の名著(40冊)の紹介本だが、私が読んだことがあるのは、せいぜい5、6冊か。なかには、どう考えても保守主義とは関係のないものもあるが、全体主義やナショナリズムについて考える上で有用な本、ということだろう。徹頭徹尾、近代主義批判が展開されており、「女性活用」は「家族破壊」の言い換えに過ぎない、と言い切ってしまうところは素晴らしい。2025/03/14
Tomoichi
24
読友さんも書かれていたが、本屋で平積みされていて、私もそれに惹かれて購入。この著者の名前は見た事がある程度で、保守界隈でどの立ち位置にいるのか知らないが本書を読む限り安倍元首相が嫌いらしい。本書自体は面白くまだ読んでいない本や知らなかった本もあり有益だったが、ちょこちょこ入る安倍さん批判がね。本題に徹して欲しかった。残念。2025/05/18
紙狸
20
2025年刊行。適菜収氏の本を読むのは初めてだった。本書は「引用がメイン」で著者の説明は「サブ」。主にヨーロッパと日本の保守思想家の言葉がひかれる。紙狸の印象に残ったのは、ハンガリー生まれのドイツの社会学者カール・マンハイムの『保守主義的思想』からの引用。「保守主義」はあうまで「近代思想」なのだと位置づける。保守主義は近代に対する姿勢として成立した。なるほどと思う。日本の論者として福田恆存、小林秀雄、山本七平といった懐かしい名前が並ぶ。ゲーテが出てくるのは著者の好みの表れだろう。2025/11/30
TI
5
日刊ゲンダイにコラム掲載中との事で著者の立ち位置がよくわかる。アベガー本。 ただの本の紹介だけしておけばいいのに、余計な著者の一言が多いし納得できない。読むのは時間の無駄である。2025/05/13
マウンテンゴリラ
3
私自身、政治的な保守、リベラルという対立軸では、リベラル志向、社会・経済の在り方としては、脱近代、脱成長志向であるが、保守という言葉には古くからシンパシーを感じ、故・西部邁氏やその弟子筋にあたる(?)、佐伯啓思氏や中島岳志氏等には深い共感を感じ、お気に入りの識者としている。一方では今、政治の分野で保守系を名乗る政党やグループには、正直強い違和感を感じている。本書はその理由を、本来の保守思想のパイオニア、或いは保守論客の巨頭たちの言葉によって明確に示してくれたという意味において、痛快な本であった。→(2) 2025/08/03




