自意識のラストダンス

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自意識のラストダンス

  • 著者名:前田裕太
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 左右社(2025/03発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784865284607

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内容説明

◆南海キャンディーズ・山里亮太さん帯推薦!
「僕以上に「自分なんて」って言ってる人に初めて会った。
絶望からの脱出方法じゃなくて、絶望の抱きしめ方を教えてくれる、そんな本」

「やればできる!」の隣で「やってもできない」と嘆く男がいたーー
自意識と幸福の間で悩み苦しむ男が贈る、笑いと苦悩の赤裸々エッセイ爆誕!

野球の強豪校に進学し法科大学院にまで進んだ秀才、売れっ子芸人としてメディアにも引っ張りだこ。一見すると順風満帆の人生のようで、「やってもできない」と悩みもがく「僕」がいた。
悟りを開くほどの辛い練習・しごきの果てに甲子園一歩手前でサヨナラ負け、何事も人の数十倍はやる真面目な性格、極貧の駆け出し時代、相方は映り自分は見切れたTV番組、そしてその果ての円形脱毛症。
「そんなことないよ」と言われればさらに苦しくなり、自分も幸福もわからなくなる無限沼へ……。果たして前田は、「幸せ」を見つけることができるのか?

幸せの正体が掴めず、生きづらさに溺れ、もがき苦しみ、それでも前を向いて生きるために今日まで施策を繰り返してきた。
その見苦しい生活の末に円形脱毛症になり、胃潰瘍に苦しみ、現状を脱しようと幸せの正体を知るために海を渡り、世界一幸せである国と言われるフィンランドまで行き、見ず知らずの土地で言葉も通じない人たちと、踊りながら号泣することになる。
そしてフィンランドに一週間滞在し、現地の人に取材をすることで、とうとう幸せの正体を見つけることができた。
毛のない後頭部にも、産毛が生えてきた。蜃気楼のように存在するかも怪しく弱々しい毛ではあるが、この希望の産毛を絶やしてはならぬ。さすれば精神的完全復活の日も近い。
もしかすると、読者諸兄姉にも魔都日本の迷宮で僕のような幸せに関して彷徨う子羊たちがいるかもしれない。その群れの一頭でも救うことのできる一助になれば幸いである。(「はじめに」より)


自意識と幸福の間で悩み苦しみ、人一倍努力してもなお幸せがわからない、現代人の業を一手に背負ったような苦悩を抱える著者が贈る、苦悩と笑いと感動の赤裸々エッセイ爆誕!

目次

はじめに
第一章 自意識過剰の僕が出来るまで
人生の終わり   
人並みの人生を知る   
モラトリアム   
もう一度、夢を見てもいいかもしれない
第二章 芸人戦記開幕
社会の底辺  
再起  
貧困生活を極める  
光の先にあるのは  
第三章 魔境の底でもがけども
心身ともに赤信号なり  
幸せへの試行錯誤  
不幸の引き算  
幸せの国
第四章 僕と出会うまでの7500キロ
おかしいのは僕だけ  
ラストダンス  
現地人になる  
過去の自分との別れ  
我が国、我が肉体、我が命  
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっこ

18
いつも聴いてるpodcastをきっかけに知ったティモンディ前田さん。簡単な経歴は知っていたものの、改めてこんなに波瀾万丈とは。そしてなんだかずっと辛そう。レギュラー番組を持ち名の知れたテレビ番組に出演して、順調にお仕事されているはずなのに。一般的に考えすぎる人は行動が鈍くなり、行動力がずば抜けている人はあまり考えずに動くイメージだけど、前田さんは両方全力。そりゃ消費カロリーすごいよなと思う。どうすれば幸せになれるのか考え抜いた結果、世界一幸せな国と言われるフィンランドへ行くことに。→コメントへ2025/05/30

きたさん

9
済美で甲子園直前まで行ったこと、身体能力テストで全国1位になったこと、大学院に進学していたこと、読書家であること…など前田さんのティモンディの「じゃない方芸人」ではないエピソードを知っていたので、これほどまでに自己肯定感が低いことにとにかく衝撃を受けました。高校時代に素敵な出会い方をした本の影響があるのか、文章の折々に森見登美彦っぽさが感じられ、エッセイ集ではあるものの、純文学のような趣も感じられたのが印象的でした。内容が切実すぎるので、ある程度心身に余裕があるときに読んだ方が、得るものが多い気がします。2025/05/20

明香

3
文章表現がおもしろく、すらすら読めました。高岸さんはポジティブ、前田さんはネガティブ思考なのね。それでもって、妥協するということをしないから、辛い思いもしちゃうんだろうな…。 前田さんがますます、好きになったし、応援したくなりました。てか、応援します。2025/04/15

おおはし

2
何度も読み返す本になるんだろうなと思った1冊。天てれ楽しく見ているけど、前田さんの心身ががそんなことになってると思わなかった。幸せは引き算。何かを消費する必要なんてない。肝に銘じよう。2025/03/25

なー

2
お笑いコンビ「ティモンディ」の前田さんがご自身の事を描かれた作品。お笑い芸人さんの本を何冊か読んだ事があるけれど、断トツでつらそうだった。才能はある、技術もある、努力は当たり前のように死ぬ直前まで努力している。一般的にいう『成功者』になったし、お金もある。それなのに…。自分の居場所を見つけるのって難しいよね、と読後にポツンと思った。こういう自分に厳しくてひたむきな人が何かに入れ込むと凄い事になってしまうから、変な集団とか詐欺に巻き込まれたりしないといいなと余計な心配もしたりして。2025/03/25

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