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内容説明
アメリカ独立の推進力となった『コモン・センス』の著者ペインが、E・バークによるフランス革命批判に反駁したのが本書『人間の権利』だ。ペインはフランス革命を擁護するだけでなく、祖国イギリスの君主制を徹底批判する。また「生存権」という観点から、貧困問題の解決、福祉政策などの政治改革を主張した。その急進性ゆえ発禁処分となった本書は、政治思想はもちろん、経済思想的にもあらためて注目されている重要古典である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
sayan
18
ペインの人権宣言は、国家の正統性を「今この時の人民の幸福」に基づけると説き、自由と権利を守るには制度だけでなく公的な防衛力が必要と語る。この構造は憲法13条で権利保障を掲げつつ9条で手段を制約する日本国憲法の構造と響き合う。自衛権の行使をめぐる特徴的な論争では木村は制度内の明確性を重視し例外として個別的自衛権を限定的に認め、篠田は信託原理に基づき政府が守る責任を持つと主張する。理念と制度、平和と力、即応と制約のはざまで、何を守るのか、誰が判断するのか、まさにペインの問いかけが現代日本に突きつけられている。2025/03/26
ロビン
15
アメリカ独立戦争を推し進める力の一つとなった冊子『コモン・センス』で知られるペイン(イギリス人!)が、フランス革命を批判したバークの『フランス革命についての省察』への反論として書いたもの。解説にもあるが急いで書かれたため荒く、文章が練られていない。またフランス革命がジャコバン独裁に陥る以前の作の為、革命の見通しについて楽観的である。革命の正当性を擁護しつつイギリスの制度批判を行い、それを貧困者や老人子ども妊婦などの弱者への社会福祉政策提言に結びつけて展開し先見的な「生存権」を訴えている。熱い本である。2025/05/10
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