内容説明
外国語を学ぶ楽しさを語らせたら右に出る者はいない黒田龍之助先生の大好評エッセイ。ロシア語学習にいそしむ変な高校生が人気語学教師になるまでの厳しくも楽しい「ミール・ロシア語研究所」での修行の日々を軽妙に綴る。
【主な目次】
プロローグ:東京の真ん中にロシアがあった
第Ⅰ部 生徒として
第一章 ヘンな高校生の「入門」
第二章 笑えない笑い話との格闘
第三章 一生のバイブルとの出合い
第四章 途中から参加するドラマ
第五章 永久凍土と間欠泉
第六章 拝啓、グエン・バン・リン書記長殿
第Ⅱ部 教師として
第一章 M物産へ出張講師
第二章 22の不幸を笑わない
第三章 再びヘンな高校生の登場
第四章 レニングラードからペテルブルグへ
第Ⅲ部 再び教師として
第一章 突然の閉校
第二章 最後の講師として
エピローグ:他のやり方は知らない
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@鬼畜ヴィタリにゃん💗
88
思わず涙が溢れそう。泣き笑い出来る黒田龍之介先生の良書!語学上達の秘訣はここにあり✨電話番号教えたらどんどん電話をかけて質問しまくる女性に辟易する先生。英会話を教えていた時にそれがあり嫌になって止めました。困ります、営業時間外は!これ程真面目に努力された先生だからこその現在。お若い頃可愛くて萌え💙💛ミール閉校はとても残念。今こんなに厳格な語学学校ってあるのだろうか。昔はロシア語が結構ブームだったんですよね。私も先生を見習って頑張ろう!オススメ本です👏👏👏2022/10/12
aika
59
外国語を学ぶことの本来の楽しさを教えてくれました。ロシア語を学びたい一心で高校生が門を叩いた、ミール・ロシア語研究所での教育方法は、東先生夫妻が厳しくも温かい指導のもと、テキストをひたすら発音・暗唱し、基礎力を鍛えるシンプルなもの。留学や資格の点数に力点が置かれる学生時代、英語が好きなのに心から楽しめなかった私にとって、それらを痛快に一蹴してくれて晴れやかな気持ちになります。過去を振り返った時に、「ロシア語だけの青春」と呼べるほど打ち込め、努力できたものを持てた人生というのは、とても素敵だと思いました。2019/03/31
aika
57
再読です。語学を学ぶことって、こんなに大変で厳しくて、だからこそとっても楽しい。世界、そして平和を意味するロシア語「ミール」を冠した語学学校で、正しい音をつくる為に東先生の指導にくらいついていく若き黒田青年の奮闘ぶりが清々しいです。成績も出世も関係なし、誰かに能力を誇示もせず、褒められもしない。ロシア語という、全く未知で新しい言葉の世界を開くことは、遠くの誰かに思いを馳せることとなり、平和へと繋がっていく。やっぱり私は私なりに、ひとりミールを淡々とやっていこう。8月9日に、そうこっそり思いました。2019/08/09
Kazitu
53
ロシア語学習に勤しむ高校生が人気語学講師になるまでの日々。ひたすら発音、ひたすら暗唱。それを十年も。 尊敬☺キリル文字って、難しそう。というより、言語勉強は何をやっても大変です。(笑)2023/05/15
azukinako
46
仕事のため、昇進のため、資格のため、何かの役にたつからという目的での語学勉強ではなく、ただ外国語を学ぶことの喜びに満ちていて、楽しくて一気読みした。「暗唱してこなかった学習者の外国語はそこが浅いのだ」と。やっぱり暗唱だよね……トホホ2025/05/09
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