シン読解力―学力と人生を決めるもうひとつの読み方

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シン読解力―学力と人生を決めるもうひとつの読み方

  • 著者名:新井紀子【著】
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  • 特価 ¥1,386(本体¥1,260)
  • 東洋経済新報社(2025/02発売)
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  • ISBN:9784492762677

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内容説明

東ロボくんの開発責任者で、読解力を調査・研究し、受検者数50万人のRSTを開発・普及させてきた『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』の著者による待望の続編!

ここで言う「読解力」とは、国語や読書の際に用いられる一般的にイメージされる読解力ではなく、「教科書を正確に読み解く力」を指す。そこで著者はこれを「シン読解力」と名づけた。
シン読解力を測るリーディングスキルテスト(RST)の受検者は50万人を超え、そのデータから様々な事実がわかってきた。

・誰もが読めるはずの教科書が読めていない子どもたちがいかに多いか。
・子どもだけでなく、実は大人も教科書や新聞が読めていない。
・シン読解力と学力には強い相関がある。
・シン読解力が低いとビジネスにも支障をきたす。
・シン読解力は学校では教えてくれない。
・シン読解力は国語や読書では身につかない。
・シン読解力はスキルであり、トレーニングによって年齢を問わず身につけることができる。

RST受検者50万人のデータを元に、
シン読解力とはなにか、教科書が読めないのはなぜかを明らかにし、
RSTの成績向上に成功した事例を紹介しながら、シン読解力習得の処方箋を示す。

目次

まえがき
第1章 チャットGPTの衝撃
チャットGPTは東大に入れるか?
「新三種の神器」を研究者はもう手放せない
チャットGPTは平気でウソをつく
AIはなぜ「完璧」になれないか?
AIに潜む「外れ値の罠」
「外れ値」とは何か?
AIの上手な使い方
チャットGPTは何をどう学習しているのか?
チャットGPTが「そこそこ」本当のことを言える理由
やっぱりシンギュラリティは来ない!
AIを使いこなせる人材になる
第2章 「シン読解力」の発見
「読める」は才能でなくスキルである
リーディングスキルテストとは何か?
「シン読解力」が学力を左右する
第3章 学校教育で「シン読解力」は伸びるのか?
「シン読解力」で進学できる高校が決まる
能力値1.5の壁
大人になっても残る「シン読解力」の影響
倍率が高校のRST平均値を左右する
平均能力値1.5を超える子って、どんな子?
「もっと、ちゃんと、しっかり読みなさい」
第4章 「学習言語」を解剖する
摩訶不思議な「数学語」の世界
「社会科語」はちょっとずるい
物理と生物は言いたいことが違う
学習言語の「マルチリンガル」になる
第5章 「シン読解力」の土台を作る
バックキャスティングで教育すべき内容を決める
土台となる語彙と経験
「2Bの鉛筆」が教えてくれたこと
脳のワーキングメモリには限界がある
認知負荷を科学的な「地道トレーニング」で下げる
国語と英語の教育方法に学ぶ/資料を読み解く
第6章 「シン読解力」トレーニング法
RSノート初級編の意図
相馬市のキセキ
トレーニングで個性も伸びる
第7章 新聞が読めない大人たち
驚くほど大人が読めなかった新聞記事
「今どきの若い社員は読解力が低い」という嘆きの原因
RSTを使った採用戦略
あとがき
トレーニング&コラム
大人のためのトレーニング
初級編①/初級編②/中級編①/中級編②/上級編
子どものためのトレーニング
紙上講座①/紙上講座②
コラム

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

87
リーディングスキルテスト(RST)とは、①係り受け解析②照応解決③同義文判定④推論⑤イメージ同定⑥具体例同定の6つの分野に分けて能力診断をするコンピューター上で実施するテストのこと。著者は「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトを行ったディレクター。「AIvs. 教科書が読めない子どもたち」を書き、メディアから国語や読書の大切さを結論付ける報道に異議を申し立てる。読解力とは、知識や情報を伝達する目的で書かれた自己完結的な文書を読み解く力であり、それは誰でもトレーニングで身につくもの。巻末に実践編がある。2025/06/18

とよぽん

77
前著は7年前になるのかと、驚いた。本書も大変刮目すべきセンセーショナルな内容だった。新井先生は、最新の人工知能がどれだけ大学入試合格の学力を示すことができるか、実証実験の結果からその大いなる進化ぶりに驚く。しかし、一方で小論文的な記述問題に対しては、予備校の先生に採点依頼した結果、0点という結果も。先生は、とにかく子どもも大人も、教科書の内容を理解することを目標に、研究を続けていらっしゃる。有難い。生活言語と学習言語が別物であること、学習言語にも数学言語、国語言語など違いがあることがよく分かった。2025/03/31

Aya Murakami

76
他館図書館本。 前半戦、チャットGPTが東ロボが解けなかった某すっとんきょうなセンター試験のあの問題を難なくクリア。流暢な言語能力の代償に息をするようにウソをつく…というより知ったかぶりするようになったチャラいチャットGPT。 後半戦、いよいよ本題のシン読解力。説明文を読み解くスキルなのでどちらかというと新書や論文のレビューに役立ちそう。日本語の重鎮2人がRSTに撃沈したのは大爆笑。読む以前に板書が大事なのか。2025/12/14

ムーミン

65
実に興味深い内容でした。本市の新任職員や教員に検査してみたくなってしまいました。2025/03/11

ta_chanko

36
何もしなければ、読解力は中学3年生以降、成長しない。自然と教科書を読める子は、誰の手も借りずに理解を深め、難関大学に進学していく。一方、教科書が読めずに躓いた子は、学力の伸びが頭打ちになったり、勉強に対する意欲を失くしていく。この本を読んで分かったことは、教科ごとに文章の読み方が違うということ。数学の定義や、国語の行間を読むスキル、社会科の必ずしも因果関係のない文のつながり...。こういったことを理解し、場合によって使い分け、適切に対応をしていくことが当たり前に求められているが、できる人はごくわずか...2025/05/23

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