映像文化論の教科書 - 運動としての映画、映像としてのスポーツ

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映像文化論の教科書 - 運動としての映画、映像としてのスポーツ

  • 著者名:鬼丸正明/坂上康博
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • 青弓社(2025/01発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784787274724

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内容説明

世界で最も多くの視聴者がリアルタイムで見ている映像は、スポーツ、とりわけテレビや配信によるスポーツ中継である。スポーツ映像はなぜ人々をここまで引き付けるのか。この問題は、映像文化のもつ魅力やパワーを考えるうえで一つの重要な鍵になる。

そもそもスポーツと映像はどのような関係にあるのか。両者を「運動」という共通項でつなぎ合わせる。そして、人々を魅了し、興奮させてきた映像の「運動」をとらえるために、フレームや移動撮影、編集、音響効果などの映像技術の基本を、数多くの映画を参照しながらレクチャーする。また、この視点から映画史を見直し、スペクタクル(アトラクション)に位置づけられる諸ジャンルに光を当てるとともに、スポーツ映像を映像文化として読み解く面白さを講義する。

具体的な映画作品を例示しながら、映像技術や歴史、分析する視点を紹介して、スポーツと映像の未来や人々を熱狂させる魅力の内実を提示する入門書。

目次

講義1 運動としての映像
 1 スポーツ映像を映像としてとらえる
 2 映像を運動としてとらえ直す
 3 二重の視角
 4 メディアテクスト論
 5 講義の概要

講義2 フレーム論――クローズアップとは何か
 1 フレームの条件
 2 クローズアップの効果
 3 スポーツ映像とクローズアップ

講義3 移動撮影論
 1 映像における〈運動〉とは
 2 移動撮影の種類
 3 移動撮影が生み出す効果
 4 移動撮影とスポーツ映像

講義4 編集論
 1 映画的思考の基礎としての編集
 2 編集の基礎知識
 3 「追っかけchase」から編集へ
 4 スポーツ映像と編集

講義5 特殊効果論――再生・スローモーション映像とは何か
 1 特殊効果の分類
 2 瞬間の美学――スローモーション
 3 再生映像――スペクタクルの映像

講義6 音響効果論
 1 トーキー映画の発生
 2 映画での音
 3 音の効果
 4 ナレーションの効果とスポーツ中継の音

講義7 スラップスティック論――走る身体
 1 フランス喜劇の世界制覇
 2 スラップスティック(Slapstick、ドタバタ喜劇)の発生と完成
 3 スラップスティックの衰退

講義8 ミュージカル映画論――踊る身体
 1 ミュージカル映画の生成期
 2 バズビー・バークレー
 3 フレッド・アステア
 4 ミュージカル映画の黄金時代とアーサー・フリード
 5 ミュージカル映画が示唆するもの

講義9 活劇論――戦う身体
 1 ハリウッドの活劇(Action Drama)
 2 日本のチャンバラ映画
 3 チャンバラ映画とスポーツ

講義10 ドキュメンタリー映画論
 1 ドキュメンタリー映画の生成――現実の物語化
 2 ドキュメンタリー映像の効果と可能性

講義11 『オリンピア』――スポーツ映像の起源
 1 レニ・リーフェンシュタール
 2 『オリンピア』の映画史的意義
 3 『オリンピア』のスポーツにとっての意義

講義12 『東京オリンピック』の可能性
 1 映画監督・市川崑
 2 日本にとっての東京オリンピック――国家の威信をかけたイベント
 3 記録映画への期待vs.市川崑の映画作り
 4 『東京オリンピック』の戦略とスポーツ映像の可能性

講義13 物語の時代のなかで――振り返りと未来への展望
 1 映像はどのように作られているのか
 2 運動感覚あふれるスペクタクルなジャンル映画
 3 ドキュメンタリーとオリンピックの記録映像――スポーツ映像の誕生とその可能性      
 4 スポーツ映像の現状と未来

解説 鬼丸正明とスポーツ映像学 坂上康博

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

gu

2
参考になった。映画の草創期から存在したスペクタクルという性質に立ち返り、専ら物語を語るための装置としてみなされがちな映画を〈運動としての映像〉という視点から捉え直す。スポーツ映像を映像表現として論じることで、技法の参照元である映画も再活性化させようとする試み。2025/03/16

Go Extreme

1
技法:歴史的技法 映像文法 視聴者解釈 無意識受容 技法理解 映像分析 メディア:メディアスポーツ 映像研究 批判的考察 スポーツ中継 映像教育 スポーツ教育:学校教育 スポーツ理解 映像教育不足 メディアリテラシー 知識拡充 運動:フレーム変化 被写体動作 映像ダイナミズム 数学的視点 視覚認識 映像技術:映画技術 撮影手法 移動撮影 表現方法 音響効果:トーキー映画 音響表現 映像効果 ナレーション 音の影響 東京オリンピック:映像記録 日本復興 鬼丸正明:スポーツ映像学 映像身体性 メディア論 2025/03/07

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