角川書店単行本 呪術講座 実習ノート

著者名：加門七海【著者】

KADOKAWA（2025/01発売）

• ISBN：9784041117514

内容説明

人が暮らしているところには、必ず占いとマジナイがある。町の小さな書店にも、占いマジナイ関係の本が置かれている理由がそれだ。
しかし、星の数ほどあるそれらを、一体、どれほどの人たちが実際に試しているのだろうか。（「まえがき」より）

会いたい人の夢を見る、東京の未来を占う、式神を作ってみる etc.
映画「陰陽師０」の呪術監修を務めた著者が、日常的に使える「呪術」を実践＆レポート！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[おおにし]

占いやマジナイをいろいろやってみましたというレポート。特に興味深いのが「十一人が占った、2020年7月2日から8月末までの東京の運勢」で、コロナ禍の東京を11人の占い素人が易占するというもの。結果は11人11色でばらばらの卦がを得たが、ほぼ全員が占い結果は当たっていると判定した。易経の言葉はメタファーの塊なので良いようにも悪いようにも幅広く解釈できてしまい、吉凶を判定することは難しい。ただ、コロナ禍の東京を占えば、吉と判断する人はおらず、全員が自分の占いは当たっていると判断したとしても不思議ではない。

2025/11/02

[よしじ乃輔]

超自然的なものとして思い浮かぶのは、自分は呪術（おまじない、占い）。タイトルがツボ過ぎて手に取ってしまった。ホラー作家加門先生が入門編を経て「実習」してみた結果をまとめたエッセイ。編集者の方々も参加した「東京はどうなるか」の易、こっくりさん、降霊会のテープを聴くなど企画として楽しめました。ただ、「なぁんだ拍子抜け」とならなくもないかな、という印象。

2025/03/23

[アカツキ]

いわゆる視える人で知識が豊富な著者が古今東西のまじないを実際にやってみたという本。編集さんたちも任意参加。面白かった。降霊会音源は言語がわからないものを聞き続けるのは大変そうと別の心配をしていたが、本書の中で一番怖い話に。ロマの金運アップのおまじないで加門さんがドジを踏みまくったのは深層心理か何かに阻まれているとしか思えなくておかしかった。

2025/03/09

[ユキタ]

図書館。洋の東西を問わず、できそうなお呪いを実践してみる実習ノート。紹介されているのはいずれもやる気があれば自分でもできそうなお手軽なものが多く、かと言って実践する気はないので、本当に実践してくれた結果を読むのがただただ楽しい読書だった。金運上昇のおまじないで、部屋の四隅に置いた５００円玉を掃除機で吸っちゃった話に笑ってしまった。

2025/06/15

[Smith, Ordinary. Person.]

　時は2019年。たまたま夏至が近かったので、夏至に纏わるオマジナイをやってみよう、ということがきっかけになり、あれよあれよと周囲を巻き込んで、古今東西種々雑多のオマジナイを実際にやってみることに。易占に降霊会、てるてる坊主にダウジング、式神作りにコックリさん。はたしてその結果は――？　（以下コメントに続きます。）

2025/03/23