あの国の本当の思惑を見抜く 地政学

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あの国の本当の思惑を見抜く 地政学

  • 著者名:社會部部長
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • サンマーク出版(2025/01発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784763141880

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内容説明

地形的に見ると、アメリカもロシアも中国も弱い。
だから、戦争をやめられない。

近年、「世界情勢を理解したい」という需要が増えています。
ロシアのウクライナ侵攻、パレスチナ・イスラエル戦争、中国の台湾・尖閣諸島・南シナ海での野心的行動など、ニュースで不安定な国際情勢にまつわる話題を見聞きしない日はありません。

国際政治を考える上で、まず見るべきものは何でしょうか?
歴史、文化、統計、報道――どれも重要です。
しかし、本書はそれが「地理」であると考えます。

ニュースを普段見ていると、外国首脳の発言や人々の意見ばかりが目に入ります。
それらを見ていると、世界情勢を動かしているのは「人間の意志」だとつい思いがちです。
しかし、人間の思考や行動は、私たちが思っている以上に地理に動かされています。
それも、気づかないうちに。

地理を基準に世界を眺めると、次のようなさまざまな事実が見えてきます。

●アメリカは広い海で隔てられるので「攻められづらい」国だが、同時に他国を「攻めづらい」国でもある
●ロシアはヨーロッパの大国と平らな地形で繋がっているせいで、領土を拡大し続けなければならない
●対立を深めるアメリカと中国は、実は国土や隣国との関係など、「似た者同士」である
●日本にとって朝鮮半島はユーラシア大陸との「橋」。朝鮮半島の安全を確保することは伝統的な地政学的課題

寒い場所では、港が流氷で閉ざされて、貿易ができません。
「国を守ろう」と思っても、地形が平坦だとかなり苦労します。
地理が「檻」だとすれば、国は「囚人」です。
囚人に何ができて、何ができないかを知るには、まず檻の形を知らなければならないのです。

本書は、地政学動画において平均再生回数150万回という圧倒的な支持を得る著者・社會部部長が、不変の地政学の法則を解説する1冊。
「海と陸」というシンプルな切り口を中心に、これまで世界で起きてきたことの真の理由を知り、今の世界で起きていることを「自分の頭で考えられるようになる」本です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

岡本

68
Kindle。著者のYouTubeチャンネルは大好きで、著者が読み上げている様に感じて動画を観ている様なひとときでした。各国は地政学上の弱点を抱えており、弱点をカバーする為に外交が繰り広げられる。本書を読んだ上で昨今のトランプ関税のニュースを見ていると、アメリカの進む先が気になって仕方がない。本書の様な動画がたくさん上がっているので本書が気に入った方はチャンネルも是非観てほしい。2025/05/05

和尚

33
面白かったです。 争いの主体が思想から地理へと変わった。そんなトピックから始まり、海洋国家と大陸国家のそれぞれの強み弱み、そして悩み。各地形と緩衝地帯。 アメリカ、ロシア、中国、日本について章単位で描かれており、それぞれ世界で起きている事に対して、だから仕方ないね、とはならないものの、なるほど、となる一冊でした。 宿命論ではなく現実論の地政学、おすすめです。2025/06/23

Shoji

30
米国、ロシア、中国、日本の攻撃力と防衛力を地理学の観点で考察。全てを真に受けることは危険だと思うが、概ね納得できる内容。ロシアが北方領土を返還しない理由、台湾有事は何が有事なのか、韓国と米国が同盟国である理由、米軍の海外基地で嘉手納が世界最大である理由、弱い北朝鮮を警戒する理由、ウクライナとロシアの関係、等々、興味ある内容を分かりやすく解説。もちろん現実の外交や歴史認識は更に複雑だとは思います。高市政権誕生の折、憲法改定、靖国問題、隣国への毅然たる対応、政治任せにせず我々国民も考えるべきだなと思った。2025/10/05

ta_chanko

30
地政学的には大陸勢力(中露独)vs海洋勢力(米英日)が基本構造。ユーラシア大陸=ハートランドを制する国が生まれるのを防ぐため、海洋勢力が同盟関係を駆使しながら潜在覇権国を包囲し大陸制覇を阻止する。また半島は大陸勢力と海洋勢力のせめぎあいの場となりやすい。攻撃優位の大陸勢力にとっては、戦略縦深と緩衝地帯の拡大が防衛戦略。日本の敗戦は大陸進出により海洋勢力の英米を敵に回したため。目下、懸念されるのはロシアvsNATO、台湾有事、朝鮮半島の不安定化...。地形が変わらない以上、係争地はいつの時代も変わらない。2025/05/26

小木ハム

27
地政学は平和を実現させるための学問。平和を成すには理想が要り、理想を叶えるには現実を見る目が必要だからだ。何処の国も地理の囚人であり、弱みがあり、不安がある。大国は常に「安全保障のジレンマ」を抱えている。覇権主義国が力を持ちすぎるとパワーバランスが崩れ、戦争が起きてしまう。そうならないために勢力均衡が必要で、海洋国家のアメリカは大陸諸国を守るために介入せざるを得ない、というのが地政学の視点。海洋国日本は絶妙な立ち位置だが、経済停滞、人口減少と国力が低下する中、どこまでプチプチくん(緩衝材)でいられるか…2025/09/26

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