内容説明
トルコとはどういう国か。その歴史を図やイラストを使いながらわかりやすく、ていねいに描く。コラム「そのころ、日本では?」「知れば知るほどおもしろいトルコの偉人」も役に立つ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
活字の旅遊人
45
タイトル通り、簡潔に流れを理解することができる。オルハン・パムク『雪』を読んでトルコに関心を持ったが、この国も面白い歴史を抱えている。イスラム教と政治との分離を目指すのは最近に始まったのではなく、オスマン崩壊からずっとそうだったことは、今更ながらよく理解できた。対立しながら協調する国内政治。イスラム非イスラム関わらず問題山積みな国際政治。それは地理的に近いウクライナに関してトルコがいろいろと動いていることの理解にも繋がる。注目だね、トルコ。 2023/07/24
まえぞう
26
10冊目はトルコです。もとは蒙古高原にいたトルコ民族ですが、歴史の流れの中でアジアとヨーロッパをつなぐ今の場所に落ち着いたわけで、他の中東のイスラム諸国とは異なり、独特の立ち位置を感じます。2021/08/29
鯖
23
トルコ史、何冊か読んだんだけど、これはとても分かりやすい。オスマン帝国の継承法と兄弟殺し、同時代の室町幕府ちょっと思い出しちゃったね。そこまで極まってないけど。スエズ河と、アゾフ海に流れるドン川とカスピ海に流れるヴォルガ川の2つの運河計画壮麗ですなあ…。スレイマンの寵妃ヒュッレムがウクライナの奴隷出身だったというのも地図を見たらわからさせられるやつだった。イェニチェリが拡大して、イスラム教徒も入ったり、副業はじめてギルドつくったり、果ては徴税請け負ったり、江戸幕府っぽいなと思った。2023/12/13
M.O.
17
トルコ史=ほぼオスマン帝国。トルコ人は元々はモンゴル高原におり移動したとの事。9世紀頃イスラム教を信仰するようになりコーランを読むためにアラビア文字でトルコ語を表記するようになったらしい。宗教の力は大きい。広大なオスマン帝国が700年近く続いたのは他の宗教徒を迫害せず寛容であったこと、優秀であれば農村部の子供でも成人すると要職に就かせる道があった事だろう。またケマル(アタチュルク)の存在が大きい。近代化が進んだのはこの人のお陰だ。トルコが歩んだ歴史や地政学的に独自外交路線を進む理由が分かる。2022/06/27
あさみ
15
「天は赤い河のほとり」の舞台、アナトリアの歴史、ヒッタイト帝国について知りたくて読んだのですが、軽〜く書かれてただけで、あとは現代まで行ってしまうので物足りなかったです。トルコの歴史全般を分かりやすく知るにはいい一冊。2023/05/04
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