内容説明
明治維新以降、ジョサイア・コンドルら「お雇い外国人」の指導のもと、西洋建築の模倣に始まり、自らの創意工夫を表現し始めた大正期、そして関東大震災を経て昭和戦前までの約80年――日本の近代建築は何を目指し、どのように建てられ、そして現代へと受け継がれてきたのか。現存する〈前期〉近代建築の傑作を厳選、関わった人々のドラマを写真とともに描きだす。見る者と使う人に今なお愛され続ける32の名建築案内。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
97
前著ではモダニズム建築中心だったが、今回は明治から昭和前期まで。建築編20、住宅編12の作品が紹介されている。建築的な解説とともに、オーナー/発注者の状況が詳述されているのが特徴で、その結果、副題の通り「人と建物の物語」になっている。ライト氏に対するレーモンド氏/遠藤新氏、辰野金吾氏に対する葛西萬司氏/長野宇平治氏のように、大御所の陰で苦労した人物に光を当てているのもいいと思う。ただ、関西人としては、作品が東京に偏重しているのが残念。京大建築が誇る一二三(武田五一/藤井厚二/西山夘三)の完全無視も悲しい。2025/04/09
おいしゃん
19
著者の近代建築ベスト50が良かったので手に取ったが、本作もたっぷり味わえた。毎ページ添付された写真で、見どころは充分伝わり、場所も気軽に見に行けるところばかりで、ぜひ本を片手に散歩に出たいところ。2025/05/18
marsan
17
図書館本。レトロ建築好きの私にとってのテキストになった。モノクロだけど写真も掲載されていて、これからの訪問計画に役立てるつもり。25182025/04/12
インテリ金ちゃん
4
至高というだけあって見知った建築物がほとんどだったが、設計者や時代背景について新たに得られた知見もあり楽しかった。2025/03/20
mochizo
3
訪れたことのある建築でも、その背景を知ることは重要ですね。特に大阪中央会館は今度是非行ってみたいと思います。中々さらっと読めて面白い本でした。2025/05/27
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