内容説明
「本屋」が時代を作った! 大河ドラマ「べらぼう」時代考証者の人気講義。べらぼうな男<蔦重>を生んだ江戸文化、300年の歴史を徹底解明!
★役人と狂歌師のダブルワーク。天明狂歌の牽引者・大田南畝
★社長・蔦重、「蔦唐丸」と名乗って自ら広告塔となる
★武家も庶民も読んだベストセラー『経典余師』は大人の参考書
★顧客ファースト! 貸本屋、大盛況の影に地道な努力あり
★江戸で刊行の『東海道中膝栗毛』が全国で爆売れした理由
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
MUNEKAZ
12
江戸時代の出版文化を知るには大変良い一冊。「文学史」では捉えきれないような、今風に言うところのハウツー本の如き実学書も含めて、庶民への「本」の波及を描いてる。サブタイトルに「蔦重」とあるが、大河ドラマ関連にとどまらない広い射程で、江戸時代の読書というものを知れる。カラー図版も多く、原文からの引用と併せて当時の人々が熱中した「本」というものを体感できるのもポイントが高い。この時代に地方の出版を担った「本屋」の内のいくつかは、明治以降も教科書の取次等で、今も地域の「学問」を支えているというのも印象に残った。2025/09/19
わ!
8
めちゃくちゃ面白い本です。副題が「蔦屋重三郎とその時代」と付いているので、NHKの大河ドラマ関連で出版された本だと思うのですが、その目的で読むと、少しあてが外れるかもしれません。全七章で構成されている第四章だけが蔦屋重三郎が主題の話で、それ以外の章は、あくまで「江戸時代」の、本・情報・教育・知識の詳しい歴史となってます。著者は文学部の教授にもかかわらず「文学」否定から入るところも面白い。文学は、あくまで西洋文化のスケールであり、江戸文化を読み解くには難しいそうです。ホント江戸がとても身近に感じる本でした。2025/02/17
紅林 健志
5
これはすごい。江戸時代の本の歴史だが、近世文学史を大幅に刷新する新知見に富んでいる。講義形式(語りおろしではないとのことだが)で読みやすくて、2000円と手頃な価格。蔦屋重三郎の研究をしていた著者が、どうして経典余師の研究へと向かったのか、その道筋もこれを読んでよくわかった。著者の研究のエッセンスがつまっている。一番おもしろかったのはやはり『好色一代男』の意義を書物の歴史に即してとらえなおすところ。2026/05/02
TOMOKO WADA
2
江戸時代に花開いた出版文化を、作品や作者の枠を超えて、享受する読者側の背景まで踏まえてレクチャーする講義スタイルの本。これ、ほんとうにコロナ期に、中央大学で、鈴木先生が学生向けに行った近世文学の授業テキストがベースらしい。わかりやすい! おもしろい! ちょいちょい時事ネタや懐かし昭和ネタなどを交えつつ、飽きさせない展開で深い視点を与えてくれます。講義が聞きたい!2026/06/20
K
2
(2024,023.1)前もなんかべらぼう関連の本で、なんで敬体なのかな~と思ったのがあったんだが…。やっぱ大河後本は読者におもねっているのではないかと。敬体だと著者の主観が入るようで、この手の本は、私に限っては気に入らない2026/01/13




