中公新書<br> ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで

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中公新書
ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで

  • 著者名:鶴見太郎【著】
  • 価格 ¥1,188(本体¥1,080)
  • 中央公論新社(2025/01発売)
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  • ISBN:9784121028396

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内容説明

ユダヤ教を信仰する民族・ユダヤ人。
学問・芸術に長けた知力、富のネットワーク、ホロコーストに至る迫害、アラブ人への弾圧――。
五大陸を流浪した集団は、なぜ世界に影響を与え続けているのか。
古代王国建設から民族離散、ペルシア・ローマ・スペイン・オスマン帝国下の繁栄、東欧での迫害、ナチによる絶滅計画、ソ連・アメリカへの適応、イスラエル建国、中東戦争まで。
三〇〇〇年のユダヤ史を雄大なスケールで描く。



■目次
序 章 組み合わせから見る歴史

第1章 古代 王国とディアスポラ
1 ユダヤ教以前のユダヤ人?――メソポタミアとエジプトのあいだで
2 ユダヤ教の成立――バビロニアとペルシア帝国
3 ギリシアとローマ――キリスト教の成立まで

第2章 古代末期・中世――異教国家のなかの「法治民族」
 
1 ラビ・ユダヤ教の成立――西ローマとペルシア
2 イスラーム世界での繁栄 西アジアとイベリア半島
3 キリスト教世界での興亡――ドイツとスペイン

第3章 近世――スファラディームとアシュケナジーム
1 オランダとオスマン帝国――スファラディームの成立
2 ポーランド王国との邂逅――アシュケナジームの黄金時代
3 偽メシア騒動からの敬虔主義誕生――ユダヤ教の神秘主義

第4章 近代――改革・革命・暴力
1 ドイツとユダヤ啓蒙主義――同化主義なのか
2 ロシア帝国とユダヤ政治――自由主義・社会主義・ナショナリズム
3 ポグロムとホロコースト――東欧というもう一つのファクター

第5章 現代――新たな組み合わせを求めて
1 ソ連のなかの/ソ連を超えるユダヤ人――社会主義的近代化
2 パレスチナとイスラエル――「ネーション」への同化
3 アメリカと文化多元主義――エスニシティとは何か

むすび
あとがき
参考文献
ユダヤ人の歴史 関連年表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

rico

99
強欲なシャイロック、ホロコーストの犠牲者アンネ、天才科学者アインシュタイン。彼らはユダヤ人の長い歴史の一部だけど全てではないという当たり前のことを認識する。律法を重んじるユダヤ教の特性が知的訓練に向かわせ、結果として高い能力を獲得、権力者に重宝されたこと。それゆえに権力構造のバランスが崩れた際に、真っ先にスケープゴートとなったこと。そんな歴史の後に、列強の思惑で彼の地に国家を築くことを認められ。かつて隣人として共存していた人々を何故あそこまで蹂躙できる?わからないことばかり。殺戮を止めるスイッチはどこ…?2025/10/26

skunk_c

98
高校生でも読めることを目指し、歴史探究の教科書レベルで書いたと著者が言うとおり、平易でかつ網羅的な内容。しかしそこには「構造と主体」の絡み合いの中、自らをカスタマイズしていくユダヤ人の姿が、かなりダイナミックに描かれている。また「国法も法なり」という考え方により、ディアスポラの中でそれぞれの社会に適合していこうとする努力、さらに宗教の中に組み込まれた自ら学ぶ姿勢が彼らに一定の地位をもたらしてきたことも明らかにされている。一方キリスト教よりイスラームとの親和性が高い面も納得。女性に対する差別的考えも強い。2025/03/15

シリウスへ行きたい

79
 いろいろユダヤ人の本を読んでいる内に、ユダヤ人というのは、イスラエル人ではなくて、ユダヤ教を信じる人達ということ。だからゼレンスキーやトランプ大統領の娘婿などもユダヤ人、二重国籍で海外では当たり前らしい。聖書も半分ぐらいは読んだけど、宗教色は薄い、それでも規律や努力などの民族としてのあり方が決められている。キリスト教の母体といえるユダヤ教、戦争状態であれやこれや言われても強い。日本もあああってほしい。2025/05/23

うえぽん

63
ユダヤ人の三千年史を新書にしたサントリー学芸賞受賞作。がめつい人・かわいそうな人というイメージの源泉を主体と構造の組み合わせから迫る。律法を重視するユダヤ人は教育コストを惜しまないことが農業より金融、商業に特化した経緯とし、貴族と農民の間の中間マイノリティであったことが、好況時は繁栄し、不況時は怨念を浴び迫害されがちになる社会経済的構造要因と説く。ポーランド人との民族対立やアラブ人との対立など多義的に使われたポグロムの概念や、ポーランド地域を中心としたホロコーストの全容からも、多角的な理解に導いてくれる。2026/03/06

つちのこ

60
ユダヤ人の歴史には、巡り合わせと組み合わせが詰まっている。ゼレンスキーやネタニヤフが混乱の行く末を左右する重要人物として今の世に現れたのは、まさにユダヤの因業ともいえる巡り合わせと組み合わせだろうか。そんなことを思い描きながら読み進めた。あるときには大きく繫栄し、反面、ホロコーストに代表される壊滅的な迫害を経験してきたユダヤ人は、単なるマイノリティだからという構造では言い表せない。本書は3000年に及ぶその歴史を多方面から検証し、ユダヤ人とユダヤ社会を取り巻く問題を理解していく上で、役に立つ一冊となった。2026/01/13

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