内容説明
この本は、地域活性化を通した真の社会再生を目指すための物語です。展開されるのは、「群馬県が突然独立国になってしまった」ために起こったドタバタ悲劇、いえ喜劇なのです。
202X年X月X日、突然、群馬が独立国に! ――魅力がないなどと根拠のない誹謗を受けつづけるいわれはない。社会の格差は広がるばかり、政治は機能せず、衰退する一方の日本に未練はない、いっそ独立するべぇ、となった。大統領は公選で報酬は月15万、国会議員20人は「くじ引き」で選ばれた有償ボランティア、議会は夜間と土日、小さい国だからこそできる年金制度、食料自給率100%以上を標榜……では、その財源は? 日本はそれをだまってみているのか?
展開を乞うご期待
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
道楽モン
30
残念ながら小説の体をなしていないなー。新聞記者出身で、本を何冊も著し、「群馬の逆襲」というヒットもあり、達者な文章を紡ぐ技量も持ってらっしゃるが、やはり小説となると一筋縄ではいかないのだろう。頭の中にあるアイディアを章立てて書き連ねているが、まったく有機的に小説空間を構築できていない。現在の政治に対するアンチテーゼそのものは納得できるものが多いだけに、とてももったいない。勝手に令和の『吉里吉里人』を期待していたのが悪いけれど、これは編集サイドも力不足。偉そうに書いて申し訳ないが、ほんと惜しい。残念すぎる。2024/12/29
えりまき
18
2024(354)面白い!オール群馬弁。62歳の普通のおじさん・中之 条太郎さんが大統領となり、くじ引きで選ばれた議員とともに理想的な群馬国を作り上げる。格差や老後の不安がなく、人と人とが互いに敬い合う社会。「普通に生きようじゃないかね」「政治家は国民に雇われているんだから、国民から僕が役立たずだと判断されたら潔く退場する覚悟はできてる。」。群馬県について、勉強になりました。木部さんの他の本も読んでみたい。2024/12/21
えつ
11
イマドキどこの誰が使っているの?と思うような群馬弁のオンパレードに嫌気がさした。80オーバーの人たちの会話をずっと聞かされている気分。疲れたわー。やりすぎも良くないと思う。こんな疲れる作品だとは思わなかった。2025/01/10
mame
6
そこまで荒唐無稽な話でもなかった。2025/04/06
天切り松
3
世界には200万人よりも少ない人口の国なんてたくさんあるがね。 吉里吉里人を再読したくなった。2025/03/30