内容説明
クズ夫は古典的な完全犯罪で絶対殺す! 殺されるくらいなら妻を完璧な計画で殺す! 夫婦喧嘩×完全犯罪×AIミステリー、このどんでん返しは絶対予測不可能!
料理研究家の鷹内冴子は完璧な夫だったはずの射矢に殺意を覚えていた。探偵に素行調査を依頼したら、三桁を超える不貞の事実が発覚。昔から異様にモテてはいたが、こんなクズだとは思っていなかった。別れる前に叩きのめしてやると心に誓い、まずは『妻が夫を完全犯罪で殺す方法』という小説を執筆し始める。
IT企業社長の射矢はキッチンの抽斗から妻の書いた小説を見つける。浮気がバレたと確信し、不倫相手と距離を置き始めた。そんなある日、部下の天才プログラマーである丸尾が開発しているAIの三郎と対面した。夫婦は一緒にトレイルランニングの大会に出る予定なのだが、三郎は「冴子は射矢を事故に見せかけて転落死させる」と衝撃の予想を告げる。そして、三郎は射矢のために完全犯罪を計画するのだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
91
著者の作品は初読み。料理研究家の妻が調査を依頼すると、IT企業の経営者の夫が膨大な数の女性達と関係を持ったり不倫している事が判明。妻は〈夫を完全犯罪で殺す方法〉という小説を書くことで完全犯罪のシミュレーションを始めるが夫がその小説を見つけてしまって...と中盤までは面白く読めたけど途中AI(人口知能)が出てきてから失速。シリアスなのかドタバタなのかミステリーなのか中途半端にとっ散らかってしまった印象。2025/07/22
オーウェン
52
美男美女の鷹内夫妻だが、夫の射矢に浮気の疑惑が。 そこで妻の冴子は復讐のため夫を殺す方法をメモしていく。 一方射矢の方もその計画に気付き、会社が開発したAIに相談をする。 ブラックユーモアの前半で殺しに怯える夫の描写が面白いが、AIの三郎がやってくる後半はSFに早変わり。 三郎の暴走に夫妻両方ともピンチに陥る展開。 ただしラストのエピソードは唐突過ぎる。 最後のオチを作りたいがために、無理やりやらせたとしかね。夫妻で切り抜けた危機を台無しにするとは思えないのだから。2025/04/09
さっちゃん
43
料理研究家の鷹内冴子は、軽い気持ちで探偵に夫・射矢の素行調査を依頼。妻の妹を含む三桁を超える数の浮気が発覚し、冴子は夫殺害計画を企てる。IT企業社長の射矢は妻に浮気がバレたと確信し、自社開発のAIに相談するのだが…。/家庭内ではカバー必須のタイトル。いくらモテ男でも結婚5年で三桁超えの浮気とはドン引き。互いに殺害を計画するが、深刻さはなくライトなドタバタ劇にグイグイ読まされる。射矢が相談するAIの三郎が凄すぎて怖い。やはり人類の為には存在しちゃいけない気がする。さて冴子、この後どうするつもり?2025/04/02
あっか
42
最終的には、面白かった!いえ、途中、何読んでるんだっけ?SF?笑 思っていたのと違うなあ…と思いながら(若干心が離れながらも)展開が気になって読み進めていたのですが、三郎がAIとして辿り着いた最終的な帰結には、なるほどー!確かにそれは怖い!など納得感もあり満足感を得て、最後のもうひと展開で、一周回ってそこに戻ってきた感があって、最終的には面白かった!という感想になりました。笑2025/08/11
koma-inu
40
三桁数の浮気を繰り返す夫に、殺意を抱く妻。返り討ちする方法をAI に聞く夫。物騒な内容ですが、ライトな雰囲気で話が進みます。ミステリというよりは、ユニーク小説。夫の狂った浮気理由、これは許容されないでしょう😅AI の三郎が賢すぎますが、そのうち現実にも出来そうな気がする••😰終盤は想定外の?人間関係が構築され、ドタバタ劇が楽しい。エピローグは、本書らしい締め方。この後、妻も夫もどうなったんだろう?2025/04/06
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