内容説明
幼い頃から子役として人気を博した井上立夏は、長年続いたホームドラマが終了し、あらたな役者としての道を模索している。映画界で鬼才と謳われる高遠監督の新作のオーディションを受けた立夏は、最終候補者の4人の少女とともに孤島に降り立つ。実際の撮影予定の島で最終オーディションを行うというのだが、その選考方法も、スタッフの様子もどこか不穏で――。一体この島には何があるのか? しがらみを解き放ち新たな一歩を踏み出す少女達に捧ぐ孤島ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hirokun
78
★3 過去の記録を見ると、どうも初読みの作家さんの様だ。孤島ミステリー小説だろうと思って読み始めたのだが、ホラーサスペンス調の展開。中盤は多くの名前が錯綜して理解力が追い付かず。最終局面においてはどんでん返しがあり、経験がいろんな性格を形成していることへの深堀もあってそれなりの収穫あり。意味のない読書に終わらなくてよかった。2025/03/07
えんちゃん
65
みんな大好きクローズドサークルミステリ。映画オーディションで孤島に集まった5人の若手女優。シナリオ通りに演じ主役を掴むのは誰?序盤5人の名前も覚えないうちに、更に役名が与えられて軽くパニくる。ラストでわかる『仕掛け』に好感を持てるかどうか。私はなるほどーそういう事かーと楽しめました。彩坂さん初読み。ちょっと気になる作家さんなので他にも読んでみましょ。2025/05/19
オーウェン
56
人気子役だった立夏は、脱皮を目指し鬼才と呼ばれる高遠監督のオーディションに参加する。 最終候補に残った5人は無人の島でオーディションを行うが、不穏な空気が流れはじめる。 現実のパートと、オーディションの役に入った演技パート。 交互に映しだされるが、ここにはしっかりと伏線が。 ただ読み進めていくとラストの方には更なる仕掛けが。 多分幾つかあるミステリの仕掛けとしては有ったと思うが、実は冒頭から始まっていたのかと気付かされる。 全体を含めての作りに関心するミステリだった。2025/04/13
koma-inu
47
鬼才の映画監督の新作オーディションのため、孤島に呼ばれた5人の少女。スタッフも見えないなかでそれぞれが役柄を与えられ、台本を演じていくが・・。現実とお芝居の境目が無くなる展開がハラハラして、芝居の中の殺人や対人関係が真か嘘か、となるところが面白い。その分、期待した結末だったかというと、クローズドサークルのミステリを期待してたので肩透かしだったかも。希望に溢れるラストはいいですが、もっとドロドロした展開を期待してました😅2025/03/16
オフィーリア
40
うーんちょっと合わなかったかな残念。2025/03/01
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