MF文庫J<br> のだ

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MF文庫J
のだ

  • ISBN:9784046844439

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内容説明

キナコは友達ゼロの中学生。上手く人と話せず、けどそんな自分を変えたかった。ある日、ずんだもんの動画をきっかけにキナコは初めてカラオケへ訪れる。好きな曲を歌うと──100点を連発!? なんとキナコはあらゆる曲に声を合わせられる天性の歌声を持っていた。「私は歌で殻を破れる!」と無我夢中で『歌ってみた』を投稿。瞬く間にバズり顔出しもSNSもしない歌い手【Kinako】として一躍有名に! 認められる興奮を噛みしめる中、キナコの声を加工して使いたいという依頼に軽く承諾してしまう。キナコの声が素材の実況や解説動画が増えていく一方、次第に自分の考えとは過激な使い方をする投稿者が現れ……?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

碧海いお

10
ずんだもんが楽曲になっていたことをこの本で知りました。 今時の中高生の日常として面白かったです。2025/02/12

菊地

6
ずんだもんだとは思ったけど、実際にこのタイトルでボカロ曲があるんか。 原曲知らずに手に取ったけど、Web上に乗った自分の歌・声・存在が自分がコントロールできないまま拡散・浸透・消費・陳腐化していく、匿名化・共有化の怖さがよく表現されている。 主人公の図抜けた才能が短慮と軽率さによって毀損されていく流れが中高生年代の未熟性って感じで味わい深い。 楽曲を知った上で読んだらまだ違った印象になるのかもしれないけど、楽曲知らん勢としては十分すぎるくらいには楽しめましたね。好きです。2025/02/07

6
最近(でもないか)増えている楽曲系。元曲は耳で聞いた程度でしたが、むしろ読んでから聴いた方がより心に染みこみましたね。相乗効果って奴です。さて内容なのですが、天才的・カリスマ的でありながらも後ろ向きの青春の物語となっております。ただ後ろ向きであった最序盤、後ろ向きで爆走し始めた序盤中盤。自分がわからなくなり立ち止まってしまった終盤。だけどもそこで前を向いて欲しいと願っていた人がいた起きたフィナーレ。青春であり、エンターテイメントという業とエゴの中で生きる叫びの物語。美しく、滾るかな。面白かった!2025/02/01

凜音

3
読了2025/01/25

まりも

2
原曲の存在だけ知ってて、ちゃんと聞いたことはなかったんだけど、裏表紙のあらすじに引かれて読んでみた。 今の自分と何となく似てる気がしなくもないなって。 これ読んだ後、ちゃんと原曲聞きに行くくらい面白い 本だった…2025/02/13

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