内容説明
パトスとロゴスの統一はいかにして可能か.この難題に挑むも,非業の死により未完に終わった,三木清(1897-1945)の主著.情念や感情に形を与える能力=構想力を軸に,社会,文化,歴史といった人間の行為全般をこの「形」の論理で捉えようと試みた.〈第一〉では,「神話」「制度」「技術」を収録.注解=藤田正勝.(全2冊)
目次
凡例
序
第一章 神話
第二章 制度
第三章 技術
注解(藤田正勝)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
春ドーナツ
12
「図鑑 世界の哲学者」で紹介されている日本人はふたりだった。西田幾多郎と三木清である。この時点では「そうかそうか」と「本の雑誌 三角窓口」風につぶやくのみ。ところが、岩波文庫の新刊で出ると聞いて、行動を起こす。「アドルフに告ぐ」の章の終わりに添えられた年表に、「XX年三木清「何某」発表」と記載があり、刮目した。本書の帯には「哲学の巨人」とデカデカと表記されていて、つうか、積読から引き抜くまで書名は「権力の構造」だと思い込んでいた。上記と比較すると、やさしいタイトルであった。「巨人」の所以に圧倒されつつ読む2023/08/16
Mio
0
とにかく構想力=ロゴスとパトスの統一ということはつかめた。自己意識に代わり、あらゆるものの根底にあるものを明らかにするという野望が窺えた。 2024/08/22
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