内容説明
無意味に思える投票,あてにならない政治家…….政治への幻滅が進むいま,どう社会と向き合えばよいのだろうか.シティズンシップは,私たち市民の平等な政治参加を可能にするデモクラシーと結びつく概念だ.私たちはいかに権利をもちうるのか,なぜ政治に参加するのか? 思想史と理論をひもとき,真に豊かな未来を考える.
目次
まえがき
凡 例
1 シティズンシップとは何か,そしてなぜそれが問題なのか?
なぜ政治的シティズンシップなのか?
シティズンシップの構成要素
シティズンシップの逆説とジレンマ
2 シティズンシップの理論とその歴史
シティズンシップの二つの類型
平等な政治参加としてのシティズンシップ
同等の法的地位としてのシティズンシップ
近代的デモクラシー
近代民主的シティズンシップの生成
3 成員資格と所属
臣民から市民へ――境界内の包摂と排除
財産とシティズンシップの諸特性
ジェンダーとフェミニズムからの批判
ナショナリティ,民族,多文化主義
外国人から市民へ――境界外の排除
4 権利と「諸権利をもつ権利」
人権とコスモポリタンなシティズンシップ
「諸権利をもつ権利」――国のシティズンシップとグローバルな正義
5 参加とデモクラシー
デモクラシーとは何か,そしてなぜそれはシティズンシップにとって重要なのか?
参加デモクラシー
守護者制
シティズンシップとデモクラシーのいま
シティズンシップの終焉?
訳者解説
訳者あとがき
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
7
3章などはI・ホントを血肉のものとし、さすがケンブリッジ学派と思わせる考察。とはいえシティズンシップに対し余りに日本は馴染みが薄い。「私たちは…政府を含む他者に対して、自分の扱われ方に関する一定の水準を要求するものとして権利を見る傾向がある」「個人レベルでは、デモクラシーはいまだに他者の努力にタダ乗りする人の利益になり続けている…一方で、民主政治に対して、市民はより消費者寄りで批判的な観点を採るようになってきた…他方で政治家も、市民を消費者であるかのように扱い…企業の経営者であるかのように振る舞ってきた」2026/04/21




