哲学がわかる 中世哲学

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哲学がわかる 中世哲学

  • ISBN:9784000615945

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内容説明

西洋中世哲学は,ギリシア,ラテン,アラビア,ユダヤという四つの伝統の入りくんだ背景をもち,一五〇〇年という長い時間に及ぶ.本書では,この複雑な哲学に明確な見通しを与え,普遍と個,予知と自由,信仰と哲学について論じる.私たちは現代の哲学を知るために,世界を知るために,中世哲学を学ばなければならない.

目次

日本語版への序文
謝 辞
中世哲学関連地図
1 序 章
中世哲学についての三つの間違い
中世哲学と歴史的分析
2 初期中世哲学の見取り図
古代末期と古代末期のプラトン派
中世の諸伝統の五人の創始者
ローマ帝国の存続期と衰退期における哲学
アラビア哲学の始まり
一二世紀のラテン哲学
西方イスラーム圏におけるイスラーム・ユダヤ哲学
アヴィセンナ以降の東方イスラーム圏での哲学とカラーム
3 後期中世哲学の見取り図
初期中世哲学と後期中世哲学
ラテン語への翻訳と大学
一二〇〇―一三五〇年の大学に所属した神学者
一二〇〇―一四〇〇年頃の西ヨーロッパにおける学芸学部教師と大学外での哲学
後期ビザンティン哲学
一二〇〇―一三五〇年のユダヤ哲学
一二〇〇―一六〇〇年のアラビア哲学
一三五〇―一六〇〇年の大学での哲学と神学
人文主義と大学外でのラテン哲学
一三五〇―一六〇〇年のユダヤ哲学
いつ中世哲学は終わるのか?
4 中世哲学の諸領域
論理学
形而上学
認識論,心の哲学,言語哲学
倫理学と政治哲学
宗教哲学
5 制度と文学形式
制度の内外での哲学
ラテン哲学にとっての大学とその他の状況
註解の文化
問 題
大全と論考
対話篇とその他の文学形式
6 普 遍――アヴィセンナとアベラール
古代における普遍の問題
普遍に関するアヴィセンナの考察
初期中世の実在論
普遍に関するアベラールの考察
ドゥンス・スコトゥス――アヴィセンナの解答の変容
オッカム――唯名論の再登場
7 心,身体,死――アヴェロエスとポンポナッツィ
魂と知性認識と不死に関するアリストテレスの考察
アラビアにおけるアリストテレス主義の伝統
知性および死と不死に関するアヴェロエスの考察
トマス・アクィナスとアヴェロエスの魂論への反応
魂の不死に関するポンポナッツィの考察
8 予知と自由――ボエティウスとゲルソニデス
未来の真理の問題
偶然性・必然性と自由意志
予知の問題に対するボエティウスの解答
ボエティウス以後
ゲルソニデス以前
マイモニデスに対するゲルソニデス
予知の問題に対するゲルソニデス自身の解決策
9 社会と最善の生――イブン・トゥファイルとダンテ
イブン・トゥファイルの先駆者――ファーラービーとイブン・バーッジャ
イブン・トゥファイル
アウグスティヌスとパドヴァのマルシリウス
ダンテ
10 なぜ中世哲学か?
訳 注
訳者解説
日本の読者のための読書案内
読書案内
参考文献
関連年表
キーワード

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

YO)))

20
「13-14世紀、(ラテン)キリスト教、普遍論争、トマス・アクィナス大勝利」みたいなイメージは完全に誤りであるとして、紀元後200年〜17世紀の長きに渡り、ギリシア・キリスト教、アラビア哲学、ユダヤ哲学の流れと絡み合い、西洋と東洋の境界をも問い直す、ある種の世界哲学として中世哲学を提示する。2025/11/29

buuupuuu

19
中世哲学というと、トマスやスコトゥス、オッカムといった13世紀から14世紀頃のカトリックの思想家を思い浮かべるが、それは偏狭な見方なのだという。中世哲学は、新プラトン主義を通じた古代哲学の影響の下、3世紀頃に始まり、ギリシア、ラテン、アラビア、ユダヤという絡まりあった4つの伝統において18世紀頃まで続いた長くて広い思想領域である。本書では、イスラーム教のアヴィセンナやアヴェロエス、ユダヤ教のマイモニデス等、ラテンキリスト教哲学以外の伝統に属する著述家達の影響がいかに大きかったかが描かれている。2023/10/01

七草奈々子

3
良著。「中世」と呼ばれている広大な土地と長大な時間を対象としているにも関わらず、記述はかなり網羅的で学ぶことが多い。ただし、情報量も多く、必ずしも読みやすくはない。巻末の読書案内が充実しているのもよい。2023/08/04

takao

2
ふむ2024/09/01

Go Extreme

1
https://claude.ai/public/artifacts/036d2289-9e18-46ef-b330-8488e1a29fac 2025/07/06

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