内容説明
この地にはかつて神が訪れ、「神石」を十三の部族に与えたという。
人々の心をひとつに統一する力を持つ神石。
最後にただひとつ残った神石を手にした者が、「神北の王」となるのだ――。
神北の少女・ナツイの持つ首飾り・大珠に触れ、失っていた記憶を取り戻した元鎮守兵の青年・犀利。
すべての過去を思い出し、冷酷さと野望を心に宿した男は、隠密集団「鷺」を窮地に陥れる。
大珠を奪い返し、その権能で再び元の犀利を取り戻すと心に誓ったナツイは、男と共に朝廷側の本拠・四方津の都に向かうことに。
見たこともない巨大な宮城、豪華な料理、美しい装束。絢爛な都の人々と関わっていく中で、ナツイは神北が直面している壮絶な運命を知ることになる――。
壮大な神北の地を舞台に繰り広げられる、残酷かつ愛おしい物語。
「神招きの庭」シリーズの著者が贈る、和風ファンタジーシリーズ、第1巻&第2巻同時発売!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
23
神北の少女・ナツイの持つ首飾り・大珠に触れ、失っていた記憶を取り戻した元鎮守兵の青年・犀利。全ての過去を思い出し冷酷さと野望を心に宿した男が、隠密集団「鷺」を窮地に陥れる第2弾。大珠を奪い返し、その権能で再び元の犀利を取り戻すと心に誓い、男と共に朝廷側の本拠・四方津の都に向かうナツイ。見たこともない巨大な宮城、豪華な料理、美しい装束。絢爛な都の人々と関わっていく中で、ナツイは神北が直面している壮絶な運命を知ってゆく激動の展開で、その決着の末に2人が見出したこれからも共にある新たな目標に救われる思いでした。2025/02/28
色素薄い系
2
面白かったです。全部の石出て来てないからこれで終わるのか?と思ったら区切りはついたけど続けられそうではありました。いやしかし維明クーデレですよね?全然デレなかったけど。いくら人格云々言ってたって全くの別人じゃない以上抱いた想いは本人由来だろうから引き継がれて統合されるのは当然だよね。あと封入特典のSSが一番クーデレを感じました。1巻の時も本編ではナツイと犀利好きあってる感じしなかったのに特典ではイチャついてたし。特典の方がご褒美ですか?続きが出たらよりデレを感じられそうなので出して欲しい。2025/02/17
万論
1
なんとも言えない経過と清々しそうに見える終わり。庭の時も思ったけど、強そうで大きくみえる男性と破天荒な女性、そして手を取り合って最終的に女性がリードって言う展開。ワクワクするけど、ちょっと無理があるのか不明点がちらほら。まあ、面白いからいいのかな?2025/03/17
ekoeko
1
1巻未読。神石を持つ十三の部族の石の話。神北の王を目指す惟明、助ける少女・ナツイ。2025/03/01
にゃお
0
ある程度の集団をまとめるには共通の目的や価値観が必要なんだけど、これって諸刃の件だなと思った。イシハの様に徹底的にこれまでの人生を否定されて一つの意思を妄信する様に仕向けられたり、価値観が合わない人や集団を迫害したり・・・各部族に「石」を与えた神って、確実に人間同士を争わせる様に仕向けてるよね。1巻は「大切な人を守る」という石に縛られて何も考える事ができないナツイにいらいらモヤモヤしたけど、2巻ではちゃんと自分でものを考えられる様になれて良かった。2025/02/05