内容説明
「エリート大学」から「ノンエリート大学」まで。大規模なインタビュー調査からあぶりだされる〈学ぶ学生〉のリアル。かれらの成長は、はたして「学生の成長」なのか。その実態から大学教育の理念を問う。進学率6割時代の大学教育は何を目指しどうあるべきか。従来の大学論とは一線を画す「現実的な理念」を提示する。
目次
はしがき[濱中淳子]
序 章 大学生の学びを問い直す[濱中淳子]
1.大学教育改革の経緯
2.改革への研究者の寄与
3.本書の分析視角とデータ
4.大学生論としての位置づけ
解説(1) 社会科学系のカリキュラム[山内乾史]
第1章 余白を埋める――ノンエリート大学における学び[葛城浩一]
ノンエリート大学とは何か
インタビューの概要
1.「三重苦」のなかで――ミスズの場合
2.いい流れにのって――タカオの場合
3.全部「S」をとろう――アカリの場合
4.考 察――ノンエリート大学における学びの特徴
第2章 展望に縛られる――中堅大学における学び[山内乾史・葛城浩一]
中堅大学とは何か
インタビューの概要
1.警察官になりたい――マリの場合
2.つまらない授業に耐える――トオルの場合
3.もっと学びたい――モミジの場合
4.考 察――中堅大学における学びの特徴
解説(2) 社会科学系の学びの特徴[山内乾史]
第3章 道を切り拓く――エリート大学における学び[濱中淳子]
エリート大学とは何か
インタビューの概要
1.ゼミに全力投入したけれども――メイの場合
2.教員との禅問答のなかで――カズヨシの場合
3.指定校推薦の枠があったから――リョウヘイの場合
4.考 察――エリート大学における学びの特徴
第4章 学びに魅了される――放送大学における学び[吉田文]
成人の学びとは何か
インタビューの概要
1.大卒になりたい――サチコの場合
2.友人に囲まれて――エイイチの場合
3.分析を重ねる――ソウジロウの場合
4.考察――放送大学生の学びの特徴
終 章 大学教育の条件は何か――知見と考察[濱中淳子]
1.本書の知見
2.大学教育という幻想
3.大学教育の条件
解説(3) 大学生の学びは大学内で完結しない[山内乾史]
補論(1) 大学の成績は何を意味しているのか――社会科学系大学生を対象としたアンケート調査から[大多和直樹]
1.問題設定
2.分析課題の設定
3.方 法
4.分 析
5.結 語――成績が意味しているもの
補論(2) 米国大学の学生は本当によく学んでいるのか――カリフォルニア大学バークレー校訪問調査より[武藤浩子]
1.はじめに――日本が参照してきた米国大学での学び
2.インタビューの概要
3.授業内での学び――授業に参加しない学生たち
4.授業外学修の様相――本を読まない学生たち
5.米国の大学教育の実情――FD、TA、そして単位制度
6.考 察
あとがき[葛城浩一]
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