内容説明
2025年大河ドラマ『べらぼう 蔦重栄華之夢噺』で今、注目されている江戸の天才出版プロデューサー・蔦屋重三郎。その通称・蔦重のもとで現代からタイムスリップしたサラリーマン・タケが喜多川歌麿らと修業し、人生や仕事の面白さ、秘訣などを教わったスマッシュヒット小説『蔦重の教え』に待望の続編! ――時は進み、今や後期高齢者になったタケは孫のジェラール(フランス育ち)とともに再び江戸へ。蔦重が写楽を売り出す少し前の時期で、タケは〝ある史実〟を変えたいという思いを秘めており……傑作時代エンタメ、痛快第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かんらんしゃ🎡
37
蔦重其之陸*うーん、これはちょっと期待外れだったかもな。前作には成長あり初めて江戸を目にするワクワク感も伝わったんだがなあ。今回は孫への説明ばかりで、蔦重や絵師らの話がぐっと少なくなってしまった。江戸再訪の目的も弱く、しっかりしたプロットもないまま書かされてしまった感じがする。自分で買った本なら投げつけるとこだ。こんなのもう蔦重の話とは言えないよ。2025/02/06
田中峰和
5
蔦重ブームに乗って発行。第二段らしいが、大河ドラマの影響で手に取られる可能性大。原題からタイムトラベルで晩年の蔦重の前に現れるタケ。なぜか、孫のジェラールまで同行している。黄表紙が寛政の改革で発禁処分、財産まで半分没収された蔦重だが、浮世絵の新たなブームを作って復活をはたしていた。蔦重が3年後に脚気が原因で亡くなることを知っているタケは、白米しか食べない彼に漬物を提供する。写楽が描いた浮世絵の表現が気に入らない連中に腹を刺される蔦重。現代に戻ったタケは蔦重の死因が脚気ではなくその時の傷が原因と知る。2025/03/30
ユジン姫
1
大河ドラマのおかげで、続編をだされたのか・・・ 『蔦重の教え』同様、楽しめました。孫もフランス人とのハーフ、そして・・・今どきの話のオチに感服。 大河ドラマの理解を深めるにも役立つし、何より歴史的人物を身近に感じられ、蔦重を男前にしたのは、横浜流星君の影響か?2025/04/21
chuji
1
久喜市立中央図書館の本。2025年1月初版。書き下ろし。『蔦重の教え』〈2013年2月刊=既読〉の続編です。NHK大河ドラマ『べらぼう』あやかりで出版したのでしょうか?分かりやすく、入門書にピッタリです。2025/03/25
spike
1
流行りの?蔦重モノ、新聞広告で見て手に取る。数年前に書かれたものの続編だが、読まなくてもまあまあついていけるが、蔦重のことやこの時代のことがある程度わかっている前提で描かれるので、そこがわからないと骨が折れるのかな。まあ作者が蔦重に惚れ込んでいることはよくわかった。2025/02/02
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