内容説明
オカルトサークルに所属する佐々木は、後輩の栗原からとあるブログの存在を教えられる。そこには、『あなたが犯した罪』という不穏なメッセージとともに、投稿者の妻が描いた「絵」が掲載されていた――。『風に立つ女の絵』『灰色に塗りつぶされたマンションの絵』『震えた線で描かれた山並みの絵』……9枚の奇妙な絵に秘められた衝撃の真実とは!? その謎が解けたとき、すべての事件が一つに繋がる! 49ページに及ぶ物語の前日譚『続・変な絵』と『ナゾ解きゲーム』も特別収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobby
85
そうそう!雨穴さん丁寧なんだった!何気なく目に入る絵の紐解き方に、心理に限らずパズル要素持たせるのが楽しい!4つのエピソードそれぞれ面白いが、必ずや絡んでいるだろうと探りながら読むのがたまらない!決して登場人物多い訳でもないのに、案外と見過ごしてしまう上手さに思わず声が出た!これでもかと結び付いた挙句の驚愕は『変な家』に同じく。ブログなペンネームのアナグラムまがいは間違いなくやり過ぎだけど(笑)文庫版特典での謎解き要素も楽しかった!真のメッセージへの導きはお見事!ちゃんと「最後の一文」まで辿り着いて安堵♬2025/03/01
Kazuko Ohta
71
電車内の広告に最後の謎解き問題が挙げられているそうですね。電車通勤の同僚が解こうとしたけれどわからないとのこと。そりゃそうだ、こんな解答だなんて本編を読まなきゃわかるまい(笑)。『変な家』を読んだときは、売れる本ってこういうものかと若干冷ややかな気持ちを抱きました。これも「売れる本」という点ではそうに違いありませんが、『変な家』よりもミステリーとしてずっと面白い。ツッコミどころは多くも、謎が解き明かされていく過程が気になって読むのを止められず。どうしても謎の答えが知りたいという同僚に全部喋ってすみません。2025/03/06
Vakira
53
あまり流行には流されない方だが、話題だった本が文庫になったりすると思わず手に取ってしまう。パラパラとめくるとなんか読みやすそう。で、購入して帰りの電車で読み出したら止まらない。またしても読順変更して読むことに。雨穴さん、初読み。「うけつ」と読むそうです。いや、名前の話。少女の描いた絵から心理判断。もうそこから引き込まれる。絵が沢山出てきますので短編集かと思いきや、すべては繋がっている。そう来たか!トリックアイデア素晴らしい。で、結局7人が死亡?そのうち5人は一人による犯行。あり得ないでしょう。2025/02/10
のん
50
最初はところどころ「?」と思うところがあるが、全て読み終わったら、全部が繋がっていて、気持ちいほどの伏線回収。 世の中狭いなと思ったし、気軽に人を信用するもんじゃない。一番怖いのはやはり人間。そんな感想を持つ作品だった。 最終章の最後まで読めば、内容は理解できるけど、描き下ろし小説も絶対に読んだ方が良い。最後の1ページ、ゾクッとした。2025/02/21
ハゲおやじ
44
前作?の「変な家」よりも 私は良いと思う。関連者の幼少期からの悲しくも残酷な半生が一連の事件の核。たまたま、最近読んでいた本がDV要素が多かったからか?読んでいて重い気持ちになる。しかし、幾つもの伏線が”絵”という形で散りばめられている点は斬新で読む手が止まらない…って ちょっと御都合主義も散見されるけど「え~っ!」と驚く事は確かだね。フィクションの世界だけど、人って どうしてそこまで行っちゃうのかなぁ?それが 人のあるべき姿なのかなぁ?でも、謎解きの遺書?は、私は無いね。そもそも 私は解けないもん。2025/08/16
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