内容説明
本当にそんなことがありえるのか?
世界の辺境を旅する高野秀行も驚く
朝昼晩、毎日、一生、大人も子供も胎児も酒ばかり飲んで暮らす 仰天ワールド!
話題騒然の「クレイジージャーニー」の全貌が明らかに!
幻の酒飲み民族は実在した!
すごい。すごすぎる......。
改めて私の中の常識がひっくり返ってしまった。
デラシャ人は科学の常識を遥かに超えたところに生きている──
朝から晩まで酒しか飲んでいないのに体調はすこぶるいい!
出国不能、救急搬送、ヤラセ、子供が酒を飲む...
まさか「クレイジージャーニー」の裏側で、
こんなクレイジーなことが起こっていたとは!?
目撃者たった一人のUMA状態の酒飲み民族を捜しに、
裸の王様に引率された史上最もマヌケなロケ隊が、
アフリカ大地溝帯へ向かう!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
227
題名を見ても信じ難いのに、エチオピア辺境の少数民族が固形物をほとんどとらず酒だけで栄養を摂取しているとは地球の広さに驚かされる。人は住む土地でとれる食物を最大限に活用した料理を発達させてきたが、自称先進国の我々よりずっと健康的で逞しいのだから。また出国できなかったのに始まって突然の救急搬送、現地での信じられないヤラセやゴキブリ攻撃にのたうつ有様など一行のドタバタぶりを大笑いしながら読んだ。高野さんの限りない好奇心と鉄の胃袋なくして、今回の冒険は成し遂げられなかった。次に探し出してくれる新しい秘境はどこか。2025/03/04
読特
119
朝に飲み、昼に飲み、夜にも飲む。空腹満たすために飲む。食事として飲む。子供も飲む。妊婦も飲む。生まれたときから、いや生まれる前から母親の体を通して飲む。肝臓は元気。糖尿病にも高血圧にもならない。栄養失調もない。推定4%の酒。アルコールは身体に悪くはない。…内戦が続く、エチオピア。比較的治安のよい南部諸州。1日2ℓを飲むコンソ特別自治区を前菜に、メインディッシュのデラシェ特別自治区では1日5ℓ。酒の名前はパルショータ。主食でありお茶でもある。”ヤラセ”が発覚する舞台裏。放送でカットされた顛末は本書が伝える。2025/04/06
nonpono
110
題名から驚き読みたかった本。秘境に惹かれる高野さんのノンフィクション。ある論文を読み、その真実を訪ねる旅へ。今回はテレビ撮影付き。舞台はエチオピアへ。高野さんの語学の本も読んだが、事前に現地の言葉を学ぶ姿勢とすぐ実用する姿勢が良い。現地の人には氏族を尋ねると盛り上がったよう。旅はハプニングもあるが、酒を主食にするのは、呑兵衛ではなく、まず高地であることにより、水が貴重のようだ。穀物から作る濁り酒で子供から大人まで摂る水分と栄養。わたしには意外な展開で未知の文化を浴びた。そして写真がすてき。冒険を楽しんだ。2025/06/14
kinkin
103
エチオピアの酒を主食する住民の村を取材した本。子供から妊婦までお酒を主食としていると聞いてまさかと思ったが本当にあるんだなあ。それと体中を虫に刺されて猛烈な痒さに辟易とする著者と取材クルーたちも大変だったようだ。辺境を取材するということは何事にも耐えられる能力が必要だと感じた。日本のカスのようなタレントでは到底無理であろう。その辺りはヤラセもあると思うが。いずれにしても面白い本だった。できれば発酵学の小泉先生にもご同行してもらってもよかったのに。トコジラミ、インバウンドもあって日本で増えているらしい。2025/09/15
ゆいまある
102
クレイジージャーニーの企画で南エチオピアの酒を主食とする少数民族を訪ねる。番組の都合上短期間の滞在だったが、愛ある筆により面白い読み物に仕上がった。高温で乾燥した地域なので、ソルガムやモリンガ等しか採れず、それを発酵させることで糖やアミノ酸を効率よく摂取する内、酒(アルコール入りのバナナジュースみたいなもん)を主食とする独自の進化を遂げた人々。子供も妊婦も飲酒。作中で医学的な検証もされているが、低脂質低塩分で他の栄養素が充分な為人々は極めて健康。酒が悪というのは誤解ではとの発見。これは続きも書いて欲しい!2025/02/05
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