日経プレミアシリーズ<br> 2030年の戦争

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日経プレミアシリーズ
2030年の戦争

  • 著者名:小泉悠【著】/山口亮【著】
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  • 日経BP(2025/01発売)
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  • ISBN:9784296118038

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内容説明

中国の軍備拡大、北朝鮮の核開発、ロシアのウクライナ侵略--。日本の安全保障環境は風雲急を告げる。
現代の戦争とはどのようなものか? 今から10年後、日本が戦争に巻き込まれるとしたら、
どんな事態なのか? 実際ミサイルが飛んできたらどうする?ともに1982年生まれの気鋭の軍事研究者がディープに語り合う。                                      (本書の内容から)
臨戦状態にある台湾・韓国
戦争は「変遷」ではなく「拡張」している
戦争予測はなぜ外れるのか
予備力のあるロシア、予備力のない日本
軍事力とは即応力である
AIにどこまでゆだねるか
中国が「今なら勝てる」と思った時が危ない
中国が台湾を海上封鎖したら、米国は助けにいくか
朝鮮半島と台湾の「ダブル有事」
交戦のレベルをずらす
グレーゾーン事態への準備
海上自衛隊と海上保安庁の連携を急げ
沖縄と九州の基地へのミサイル攻撃
北朝鮮のミサイルと中国のミサイルの違い
足りない住民避難の議論
米国の抑止力が信じられなくなる時

目次

第1章 戦争をどうとらえるか 
2人が軍事問題に関わるようになったきっかけ 
新しい戦争と古い戦争 
戦争は「変遷」ではなく「拡張」している 
今の戦争はわかりにくい ほか

第2章 軍事力とは即応力である 
軍事ランキングは当てにならない 
構造即応力と運用即応力 
即応力の質を測る困難さ 
軍事力のあいまいな部分を抑止力にせよ ほか

第3章 テクノロジーの進化、統合運用、戦場の霧 
C4ISRによる革命的な変化 
大きく変えた作戦と軍のあり方 
アイデアの原型はあったが、実行しなかったソ連 
ハイテク軍事力は模倣される ほか

第4章 これから何が起きるか――メインシナリオを考える 
中国による台湾の海上封鎖 
中国が「今しかない」と思った時が危ない 
中国が台湾を海上封鎖したら、米国は助けにいくのか
海軍力の劣る国にとっては、潜水艦や機雷が重要 ほか
 
第5章 では、日本は何をすべきか 
グレーソーン事態への準備 
ポジティブリストをネガティブリストに 
海上自衛隊と海上保安庁の連携強化を急げ 
戦略的コミュニケーションの重要性 ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

21
25年1月。校正か校閲か、(電子版135頁)「米国はもちろん日本にある米軍基地に核ミサイルの照準を当て〜」は「中国は〜」だろう■主にボスニア紛争を論じたカルドー『新戦争論』を引いて、低烈度の暴力が勝利のために行使されているとは限らないと説く。マフィアみたいな連中からすれば単に戦争が続いてさえいれば、ずっと威張っていられる望ましい状況が続くと。プーチンの目的も勝利、停戦とは限らない。戦争を終わらせる必要があるのか。戦争状態を続けてクリミア半島やウクライナ東部を実効支配していればよいという考え方なのでは。2025/03/29

おのちん

18
★★★★☆:非常に多くのことをアップデートすることができた一冊であった。損害受任度の大きなロシアと比較すると日本は著しく損害受任度が低いため、グラントデザインの重要性が高いのだと理解した。ただし長く平和にいる日本ではなかなか表立って動けないため、苦労が多いのだろうなと思った。2025/03/23

16
2030年代において日本が直面しうる安全保障環境について予測してみようという本。ウクライナでも結局は大砲等火力が物を言い、ドローンを大量投入したところ敵味方が丸見えになってしまい動けず、結果として第一次大戦の塹壕戦になってしまったというのが印象的。その最前線で昔の戦争を強いられるのが北朝鮮や辺境の本流とは外れた民族からなる部隊になりがちなのは昔の戦争と違うところなんじゃろか。未来の戦争には運用適応力が一番必要って日本が一番苦手な分野じゃないかなとは思ってしまった。2025/06/07

Katsuto Yoshinaga

10
共に1982年生で、自称軍事オタク上がりの小泉氏と自称体育会系筋肉脳系の山口氏による、現代から近未来への軍事と戦争に関する対談。リベラルでもなくパターナル(権威主義)でもなく、理想論に陥らずに交わされる軍事論に、改めて地政学と国際政治の現実を突きつけられた。テクノロジーは進歩しているのに、人による戦争が無くならない理由として、「暴力によって生命が脅かされる強制力によって初めて、相手に屈し、領土を割譲するなどの結果を受け入れる」つまり人が死なないと納得しないと、小泉氏は語る。(コメに続く)2025/06/17

SGR

9
今からお概ね5年後の戦争を予想すると言う目的のもと2人の専門家の対談形式で構成されています。主にウクライナとロシアの戦争と日本周辺の中露朝の脅威について考察されています。台湾有事の危機感は高まる一方で、それまでに日本として何ができるかを考える一助になります。相手に戦争を起こして勝てると思わせないための抑止力を高く保ち続けることが有効だと思いますが、戦争が起こった時の即応力も積み上げておかねばならないと思いました。2025/03/30

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