内容説明
月のケーキの材料は、桃にブランディにクリーム。タツノオトシゴの粉、グリーングラスツリー・カタツムリ。月の満ちる夜に作らなければならない……「月のケーキ」。幼い娘が想像したバームキンを宣伝に使ったスーパーマーケットの社長、だが実体のないバームキンがひとり歩きしてしまい……「バームキンがいちばん!」。魔女である祖母亡きあと城の守りを託された孫のコラムは、いかにしてヴァイキングの侵略を退けるのか? 「にぐるま城」。ガーディアン賞、エドガー賞受賞の名手による、幻想的で奇妙な味わいの13編をおさめた短編集。/【目次】月のケーキ/バームキンがいちばん!/羽根のしおり/オユをかけよう!/緑のアーチ/ドラゴンのたまごをかえしたら/怒りの木/ふしぎの牧場/ペチコートを着たヤシ/おとなりの世界/銀のコップ/森の王さま/にぐるま城/訳者あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しばこ
15
また素敵な作家の、素敵な作品に出会えた。数ページの短い作品の中にも、ぎっしり何とも言えない世界が満ちていて、ひとときの別世界に触れたような感覚。他の作品も読みたくなった。2025/03/14
おだまん
10
有名な童話を読んでいるような教訓とウィットに富んだ良質な現代のおとぎ話。エイキンの世界をたっぷり楽しめます。ショートフィルムにしたらいいなぁ。2025/03/11
尾白
8
どれも好きでした。ほわんと良い結末も、うすら淋しい結末も。おとぎ話というのがしっくりくる。怒りの木の中の「それって、同じくらいひどいことじゃないんですか?つまり、責められるのも責めるのも。つらくはないんですか?相手と同じように、責めるほうもつらい思いをしているんじゃありませんか?」にはっとした。2025/07/31
みゃお
5
表紙のイラストが作品の世界観とマッチしていて とても良いです。 短編13作 いずれも秀逸と言えるのでは、ないだろうか。 他の作品も読んでみたいと思う作家さんでした。2025/06/25
ふゆきち
4
正統派なおとぎ話もあれば得体のしれない不穏な作品も。特に気になったのは『羽のしおり』、『緑のアーチ』、『ふしぎの牧場』、『森の王さま』あたり。挿画も素敵です。2025/06/10
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