内容説明
【戦後昭和、拝み屋兼記者&心霊写真を撮ってしまうカメラマンのコンビが”因習村”の真相を探る、怪奇ミステリ―!】 戦後昭和、新人カメラマンの瑛吉は、いわゆる心霊写真のようなものしか撮れなくなってしまい困り果てていた。まともな写真が撮れず仕事も失っていたある日、胡散臭いオカルト雑誌から声が掛かる。 「月刊奇怪倶楽部」は怪しげな因習・風俗など何でも載せる下世話な雑誌で、目玉は国内の秘境をおどろおどろしく紹介する連載記事「本邦魔境紀行」。世界の秘境ブームに便乗した企画だが、取材費がないので場所を国内に絞り、曰くつきのスポットや儀式について書かれている。担当のライターは飛鳥という大学生のアルバイト記者だった。 飛鳥は瑛吉と近い年代の人当たりのいい青年であるが、実は拝み屋だという。瑛吉は不安に駆られながらも、日本全国の辺境で行われる奇祭や儀式に取材に行くことに――!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yukaring
60
あっさりサックリ読めるライトな因習ミステリ。戦後の昭和を舞台に新人カメラマンと拝み屋兼記者のコンビがオカルト雑誌の仕事で因習村を訪れる物語。「月刊奇怪倶楽部」という胡散臭い雑誌の依頼で 拝み屋でライターの飛鳥の取材に同行することになったカメラマンの瑛吉。しかし彼が写真を撮るとなぜか全て心霊写真になってしまう。困った瑛吉を救った飛鳥。彼らは全国の辺境村での儀式や奇祭の真相を探るべく旅に出る。しかしとんでもない真実も待ち受けていて…。村に伝わるしがらみや因縁、もしこんな儀式が今でも残っていたらと思うと怖い。2025/01/22
ネムコ
12
好きな作家さんの本なので手に取りました。でも今回はあまり気にいる登場人物がいなくてイマイチ。また次に期待!2025/04/12
栗山いなり
6
昭和の日本を舞台にカメラマンの瑛吉と拝み屋兼記者の飛鳥が様々な奇祭や儀式の場に赴き真相に迫る物語。全体的には妖怪や怪異を扱った峰守作品らしい作品だったという印象。うーむ…悪い訳ではないが、個性は乏しかったかも?2025/03/15
ゆん
2
奇祭や儀式の残る因習村というのが興味あり購入。色々な因習村を巡り数々の奇習の取材をしながらある大きな闇の存在を追っていく…というストーリー。昭和初期の設定ですが、「生贄にするための子を育てる」という習慣がどこかの村にも存在しているかのようなリアルさがあり恐ろしかった。2025/06/16
紫
1
時は1960年代(ウルトラQ……ゲゲゲの鬼太郎……)、オカルト雑誌の記者兼拝み屋とカメラマンが地方の奇習を取材する連作短編集。著者がSNSで「歴史は簡単に捏造されがちだし案外みんな信じるぜ!」みたいな小説などと宣伝していまして、てっきり怪しい地方史の裏事情を論理で解き明かしていく伝奇ミステリなのかと読んでみたら……期待した方向とまるで違った! そーゆー一面もあるにはあるのですが、妖怪が現れて退治されたり、そうかと思えば人為的なトリックだったりで、超常現象が実在する妖怪ハンター物だったのであります。星4つ。2025/05/17
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