内容説明
北海道・増毛での極貧の幼少期。 鍋を磨き続けた二年と〝料理の神様〟に近づきたくて生やした口髭。地獄の厨房と欧州修業。一文無しでの開業とバッシング、そしてミシュランとの決別――。三國シェフの不可能を可能にする圧倒的努力、生きるための営みと企み、そして本気になるとはどういうことか。仕事の流儀と人生の本質が凝縮された一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Y2K☮
31
2026年のベスト候補。手に入った食材を見て何を作るかを即興で決めるフレディ・ジラルデは詩人タイプか。一流のテクニックを持っていてもあえて頼らず、食材をシンプルに組み合わせて魅力を最大限に引き出すアラン・シャペルの料理はヘミングウェイの短編に近いような。好きなものに全振りできる熱意と周りが何を求めているかに気づく洞察力、そして物怖じせずにするりと入り込めるコミュニケーション力&行動力を備えた三國氏からは、村上春樹のような個人的長編作家の匂いを感じた。著者の料理本も読もう。文芸創作に通底する何かを掴みたい。2026/04/10
Mark X Japan
11
全部読めばタイトルの意味がわかります。色々と深い幻冬舎らしいタイトルです。また、幸せとはいえない生い立ちも、役に立っています。料理やシェフに興味が無くても読む価値のある自伝です。胸を打たれることもありますが、目頭が熱くなることがたくさんありました。著者の料理を一度でいいから食べてみたいです。☆:5.02025/01/24
Chill
4
北海道の増毛町から生まれたシェフ、三國清三。道産子・道民の私は新聞等で記事を見かけることも多く、三國シェフ監修のレストランにも行ったことがあります。この本を読んで、三國シェフのここまでの人生があまりに壮絶で、言葉もありません。もっとも、ご本人は壮絶とは思っていないかもしれませんが。まさに働いて働いて働いて…でも、ただ働いているのではなく、常に考えて働いている。常にやるべきことを狙っている。命をも削って向かい続ける三國清三という人物に、ただただ圧倒されました。それだけに、解説はあれで良かったのか疑問。2026/01/27
Tak
3
一気読み 小洒落た所に全く縁がない田舎者でも名前を聞いた事がある超一流シェフの筆者の半世紀。色々な事を引き寄せる運もや才能も大事だがやはり努力が大事と実感。2025/03/21
とた
3
自分にできる範囲の最大限で行動・貢献し、師に認められ教えを乞い、進化していくというある意味での作法は、料理人のみならずどのような仕事にも言えることだと感じた。2025/01/30
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