内容説明
北海道・増毛での極貧の幼少期。 鍋を磨き続けた二年と〝料理の神様〟に近づきたくて生やした口髭。地獄の厨房と欧州修業。一文無しでの開業とバッシング、そしてミシュランとの決別――。三國シェフの不可能を可能にする圧倒的努力、生きるための営みと企み、そして本気になるとはどういうことか。仕事の流儀と人生の本質が凝縮された一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mark X Japan
11
全部読めばタイトルの意味がわかります。色々と深い幻冬舎らしいタイトルです。また、幸せとはいえない生い立ちも、役に立っています。料理やシェフに興味が無くても読む価値のある自伝です。胸を打たれることもありますが、目頭が熱くなることがたくさんありました。著者の料理を一度でいいから食べてみたいです。☆:5.02025/01/24
とた
3
自分にできる範囲の最大限で行動・貢献し、師に認められ教えを乞い、進化していくというある意味での作法は、料理人のみならずどのような仕事にも言えることだと感じた。2025/01/30
PARO
2
お調子者。ホテルのパートタイムからチャンスをうかがう。懐に入る。テレビの収録で村上総料理長の助手をした。髭をのばした。行動力とコミュニケーション力。帝国ホテルの洗い場2年間。早番が終わったら帝国ホテルの全部のレストランの鍋を磨いた。大使の料理人としてスイスに行く。フランス語の本とフランス料理の本。収入は自己投資をしなさい。美術館、音楽、いいレストランで食事、料理の勉強。フランス料理のフルコース晩餐会。通訳がいた。押しかける。洗い物をする。休日も働く。信用と技術。誰もやりたくない仕事をやる。他者は見ている。2025/05/25
suzuki s
2
オーディオ。 とにかく行動をすることで道を切り開いていく姿に覚悟が表れている。 いつまでかかるかわからない、必ず上手く行くとは限らない、けれど努力し続ければどこかで道が開けていく。 もっと頑張らないとな、と勇気をもらえる内容だった2025/05/03
イチカワ
2
平積みの中から「三流シェフ」という題名と帯の「圧倒的努力とやり切る覚悟があれば道は拓ける」に目を引かれ衝動買いしたノンフィクションの主人公であり作者は三國清三。名前だけは知ってたこのシェフは、テレビで見たスタッフに殴る蹴るといった怖いイメージしか無かったが、読み進めていくうちにこの方の圧倒的な人生を抉じ開けるバイタリティと、世界で有名になる方に共通する凄まじい努力はいい歳をした私の魂を揺さぶり続けた。そしてすぐにでも日曜夜のドラマになりそうな彼の人生は圧倒的にエンターテイメントで読み物としても一流だった。2025/03/24
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