内容説明
失われた体力を求めて――
大病と化学療法でよろよろの身体、それでも人生は続いていく。
乳がんの治療ですっかり体力を失ったキミコさん。
ラジオ体操でさえフラフラの状態だが、体育会系編集者の叱咤激励によっていやいや運動を始めることに。まずは1日1000歩から。
散歩、縄跳び、そして最難関・山登り(標高531メートル)へ…!
思わず元気をもらえる、北海道在住・ぐうたらエッセイストの、猫と散歩と養生の日々。
【著者プロフィール】
北大路公子(きたおおじ・きみこ)
北海道札幌市生まれ。2005年『枕もとに靴 ああ無情の泥酔日記』でデビュー。各紙誌でエッセイや書評を執筆。
エッセイに『生きていてもいいかしら日記』『苦手図鑑』『石の裏にも三年 キミコのダンゴ虫的日常』『晴れても雪でも キミコのダンゴ虫的日常』『ロスねこ日記』『いやよいやよも旅のうち』『お墓、どうしてます? キミコの巣ごもりぐるぐる日記』、小説に『ハッピーライフ』など著書多数。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
141
北海道発・ぐうたら養生ライフ。ごめんね公子さん、何度も笑っちゃったよ。何度も「ガンバレ~!」と「ダメだ、こりゃ」って思っちゃった。大病のあと化学療法と向き合って・・養生も大変なのだが、そこは公子さんが面白おかしく晒してくれる。お父様、お母様の後始末や住宅問題、遂に購入のお墓、忠敬からマルコへの遍歴等々。一番気になったのは担当編集者と元担当編集者の元祖K嬢の二人はこれでいいのか?本当にいいのか?そこです(笑)2025/02/04
モルク
119
乳ガンの手術そして抗がん剤治療後の苦しみ、だるさ、不調そして不安…それを一掃するような軽快な文章。もちろん次から次と襲いかかる不調となかなか改善されない状態に心中穏やかではなかったであろうが、彼女の持ち前の明るさとユーモアで読者をなごませる。新担当編集者のS氏、コロナ禍そして闘病と未だに対面を果たせなかった彼との初対面。「山月記」の李徴になぞらえての演出に笑った。S氏のセンスがいい。ツーカーのコンビは最強。万歩計「伊能忠敬」「母をたずねて三千里マルコ」が欲しい!2026/04/30
ネギっ子gen
91
【たとえ病気に罹らずとも、結局は今いる場所から一歩踏み出すしかない。今の私にできるのは、それだけなのである】冒頭の「第1回 泣きっ面に雪」で、<なによりキツいのが階段だ。/これがまあ日に日に険しさを増している。/治療を重ねるごとに体感標高は高くなり、今ではほぼ登山の様相を呈している>として、“もう二度と山には登らない”と心に誓う。でぇ、この書名だし…我らがケメコ先生は如何に……と胸をドキドキさせ頁を捲ると、全26回の本書の第19回から第24回まで、「いやよ旅、再び」と銘打つ登山旅行記を掲載って、もう……⇒2025/09/23
ばう
76
★★★乳癌を患った公子さんの闘病日記。けれどそこは公子さんだからただ辛い苦しい闘病記ではない。化学療法のひどい副作用でボロボロの状態から徐々に体力回復していくけれどその最中、突然お母様が亡くなられてしまう。そんな辛い毎日もウイットに富んだ文章でクスッと笑わせてしまうところが凄い。私は公子さんの文章が大好き。そんなこと言っておきながらしょっちゅう図書館で借りて読んで申し訳ない気持ちでいっぱいだ。次は必ず本屋さんでお金出して買います。2025/09/24
tetsubun1000mg
75
北大路公子さんのエッセイは、気分転換になるし読みやすいのでつい読んでしまう。 読メデータによるとエッセイ本も8冊目、最近は親の介護の後にがん闘病と気力、体力共に落ち込んでいたそうだ。 中盤までは闘病記のように重くて暗い感じの文章が続くのだが、後半は元担当者と現担当者が励まそうとしているのか、ネタを作らせようとしているのか? 北大路さんの地元の藻岩山の登山をやらせようとする、そこからのくだりと登山当日の話から3人のエピソードがいつもの脱力エッセイのパターンになっていく。 やっと日常を取り戻しつつあるのかな。2025/06/14




