講談社文庫<br> 写楽殺人事件 新装版

個数:1
紙書籍版価格
¥957
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

講談社文庫
写楽殺人事件 新装版

  • 著者名:高橋克彦【著】
  • 価格 ¥957(本体¥870)
  • 講談社(2025/01発売)
  • 読書を楽しむ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン (~6/1)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065381595

ファイル: /

内容説明

230年間、未解決。
2025年大河ドラマ『べらぼう』を観る前に読むべき歴史ミステリーの大傑作!
活動期間わずか10ヵ月、残した浮世絵は約150点。江戸中期に彗星のごとく現れ消えた謎の天才絵師・東洲斎写楽は、何者だったのか。大学助手の津田はある画集と出会ったことで写楽の正体に肉迫する。その一方で、浮世絵研究界では連続殺人が起きていてーー。

蔦屋重三郎(『べらぼう』主人公)が愛した天才絵師。
しかし、素性、本名、筆を絶った理由……
すべてが不明。

写楽の正体と目された代表的人物はーー
葛飾北斎、歌川豊国、丸山応挙、酒井抱一、山東京伝、蔦屋重三郎etc.

連続殺人の果てに明かされるのは、実像か?虚像か?
「歴史上の難問」を題材にした伝説の江戸川乱歩賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たま

60
1983年に江戸川乱歩賞を受賞、86年に文庫化、今年『べらぼう』繋がり出た新装版を読んだ。写楽は誰か?と言う歴史上の謎に、明治に作られた(写楽かもしれない)秋田の絵師の画帖の謎、現代の浮世絵研究者の相次ぐ死の謎が絡まりあう。昭和末頃の小さな学会のボス政治が活写され、個人的に思い出すところもあって気が滅入ったけれど、高橋さんの浮世絵の蘊蓄が籠められた複雑な構造の力作だった。2025/02/12

佐々陽太朗(K.Tsubota)

52
正直なところ、前半は読むのが辛かった。主人公がある画集に出会ったことをきっかけに秋田に調査に出かけ写楽の正体の謎に迫るというのが前半の内容なのだが、浮世絵事情に疎く、もともと特段の興味のなかった人間にはその展開が退屈なのだ。しかし後半に入ると俄然おもしろくなってくる。ミステリ小説としての輝きを増してくるのだ。考えてみれば、退屈とも感じられる前半部分は私のような浅学の者が本書をよむ下地として大切な部分であったことが良く分かる。読み終えてみると、本書が江戸川乱歩賞にふさわしいものであることが分かる。2025/04/04

ヒデキ

40
高橋克彦先生のデビュー作の新装版です。 字が大きくなったせいかオリジナル版より厚くなっています。老眼入るとこちらの方が嬉しい 作品の感想ではなくて申し訳ありません 新装版が、最近増えてきています。我々年配者の方を狙った手法にしっかり喜んでしまっています。 これがなかったらkindleにいくしかなかったのでとっても嬉しいです 「北斎殺人事件」の新装版も予定に入っていたので楽しみです2025/04/04

松本直哉

23
若い写楽研究者の津田が冴子に向かって、写楽の正体をめぐる諸説を滔々と講釈する場面で読むのをやめそうになった。説明したがる男とおとなしく聞く女の典型的な図式。その津田も、学会の集まりでは末席に過ぎず、上座の教授の指示に唯々諾々なばかりか、自分の業績を横取りされて教授の業績として発表される。男社会のヒエラルキーとそこに奉仕する女性の構図がひたすら胸糞悪い。この国の政界も財界も学界も芸能界もみんな、この強固な階層秩序で成り立ち、それはトップの人間が暗殺されたくらいでは容易に揺るがないものなのだろう。2025/02/22

ソラ

12
【読了】D+ 以前から読んでみたいとは思っていたもののなかなか手が出なかった作品で新装版発売を機に購入。 今の写楽研究ってどうなっているのか興味がわいた。2025/02/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22353096
  • ご注意事項

最近チェックした商品