講談社文庫<br> 昨日、若者たちは

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講談社文庫
昨日、若者たちは

  • 著者名:吉田修一【著】
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • 講談社(2025/01発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065373309

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内容説明

香港、上海、ソウル、そして東京。
分断された世界で今を直向きに生きる若者を描く純文学短編集。
2021年に刊行された単行本『オリンピックにふれる』を改題したものです。

「香港林檎」
「この香港のどこかを、もう一人の自分が歩き回っているような気がして仕方ないんだ」
ボート選手枠で入社して10年、タイムが低迷する偉良はコーチから思わぬ宣告を受ける。

「上海蜜柑」
「私たち、上海に住んでるのよ。欲しいものは欲しいって、今、世界で一番言える街に」
ケガで体操選手を諦め、臨時体育教師になった阿青。結婚目前の恋人には初めてのチャンスが訪れていた。

「ストロベリーソウル」
「がんばるって、約束したじゃないか」 
ソウルのスケート場で働くクァンドンは、三回転ジャンプに挑む赤い練習着の少女に心惹かれるが……。

「東京花火」
「誰も悪くない。なのに、誰も幸せじゃないのはなぜだ?」
東京五輪が始まった。開会式を前に失踪した部下を探す白瀬は、国立競技場の前に立つ。
2021年東京オリンピックと同時進行で新聞連載された話題作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

むた

13
オリンピックと何かしらの関わりがあるアジアの若者達を描いた短編集。なんとなくどこにも繋がっていないような閉塞感の漂うお話が多いのだけど、コロナ禍中の東京オリンピックを舞台にしたお話には胸が熱くなった。各国の空気感がそれぞれに感じられて上手だなぁと思った。2025/02/11

時代

4
これらの若者たちに共感できるほど私は若くはないのだな△2025/01/26

バナナカプチーノ

3
東アジアの都市を舞台に、若者の微妙な心の揺らぎを切り取った短編集。うまく言えないけど、この絶妙さや表現のセンスがまさに吉田修一さんという感じで絶品でした。2025/01/29

さきこ

1
オリンピックといえば東京オリンピックかと思いきや、北京オリンピックから始まって意表を突かれた。オリンピックを目指しつつ、夢が破れ、続く人生を生きている話。2025/02/08

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