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内容説明
2023年10月からはじまったハマスとイスラエルの「ガザ戦争」は、無辜の民間人に多大な犠牲を出し続けているにもかかわらず、終わりは見えず、さらにはイスラエルは周辺国や周辺勢力とも戦線を拡大している。イスラエルが戦争を続ける根源と目的、またナショナリズムの先鋭化などを詳細に解説し、危機的な展望を示す。イスラエルとパレスチナ問題の核心に迫り、国や勢力が絡み合う中東情勢を見通す一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
92
イスラエルのパレスチナ自治区ガザへの攻撃は、2023年10月7日イスラム組織ハマスのイスラエルへの奇襲攻撃への報復として始まったが、それにとどまらず、レバノンのヒズボラ、イランと戦線を拡大し続けており、日本からはなぜそんなことが行われているのか理解が及ばない。本書は、現代イスラム研究センター理事長の著者が、パレスチナの立場から現状を解説した新書であり、これまでの経緯をざっと俯瞰できる。イスラエルの極右のネタニヤフ首相の背景とダブルスタンダードの立場をとる日本の理不尽さを理解出来た。中東の複雑さは想像以上。2025/04/29
skunk_c
72
イスラーム研究がメインの著者が、ハマスの襲撃事件以降のイスラエルのガザにおけるまさに「百倍返し」の軍事行動に対し、それがイスラエルを自滅に追い込むのではと警告する。現在のイスラエルの右傾化はネタニヤフの汚職疑惑を逃れる延命工作に支えられ、また若者の多くが極右的思想に満ちあふれているという。極めて皮肉な話だがまるでヒトラー時代のナチスを見ているよう。そしてパレスチナ人に対しホロコーストと呼べるようなジェノサイドを行っている。これに対し国際社会は厳しく批判するものもあるが、アメリカとその追随国は見て見ぬふり。2025/01/21
よっち
23
23年10月からはじまったハマスとイスラエルのガザ戦争。イスラエルが戦争を続ける根源と目的、またナショナリズムの先鋭化などを詳細に解説し、危機的な展望を示す1冊。無辜の民間人に多大な犠牲を出し続けているにもかかわらず、終わりは見えず、周辺国や周辺勢力とも戦線を拡大している状況はなぜ起きたのか。最大の脅威ヒズボラとイラン、戦争で自壊が進む経済、極右政治家たちやイスラエルを孤立させるネタニヤフの狂気などを解説しながら、米国や周囲との関係も変わりつつある危機的状況の中で、日本に何ができるのかを考える1冊でした。2025/02/10
活字スキー
17
正直に言って……あまり面白くなかった。もちろん、題材からして楽しい内容ではないのは想定していたが、人道も国際法も無視して暴虐の限りを尽くすイスラエルがマジでヤバいことなど、素人でも分かるだろう。イスラエル建国以来の経緯を確認することも無意味ではないが、特に新しい知見が得られるわけでもない。クソヤバいイスラエルだけでなく、ウクライナに侵攻したロシアは非難しつつイスラエルには自衛権があるとしてじゃんじゃん支援するアメリカもダブスタのクソだし、そんなアメリカにとにかく尻尾を振ることしか頭に無い日本もクソだ。2025/03/17
ぽんくまそ
15
ベングビールとスモトリッチという名を覚えてほしい。ネタニヤフ内閣で治安維持相と財務相を務めている極右ネタニヤフよりも右な超極右カルト党党首である。もしこの2人の機嫌をそこねて抜けられたら政党の多数派工作ができず内閣が壊れる。もし首相から降ろされると以前からの汚職疑惑で逮捕される。何万人死のうとも、現実を見るモサドや国軍の幹部が連名で講和を提言しても夢見るベングビールとスモトリッチや、その無責任な支持者の言うなりなのだ。そのせいで経済などでイスラエルの現実社会にきたしわよせをこの本はいろいろ紹介している。 2025/09/19
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