内容説明
明治初期、日本が近代国家へと跳躍する激動の中で生まれた福沢諭吉『学問のすすめ』は、身分や伝統に縛られず、自ら考え、自ら行動する精神の大切さを説きました。
この書は単なる古典ではありません。
世界を見渡し、批判的に考え、必要な知を取り入れて実践する――
その普遍的なメッセージは、現代を生きる私たちにも響く羅針盤。
成功を求めるビジネスパーソンにも、悩める学生にも、学び直しを望むすべての人に、「独立自尊」の理念は新たな飛躍の糧となるでしょう。
現代語版 学問のすすめでは、現代語訳を行っただけでなく、学問のすすめが登場した時代の日本情勢、世界情勢も解説。
『学問のすすめ』を通じて、今こそ自分の頭で考え、世界と対話し、未来を切り拓く知性を育みませんか。
目次
初編 学問には明確な目標がある
二編 人が本来有する権利とは何か
三編 真の愛国心を問う
四編 国の形成は国民の気風から
五編 国家を導くべきリーダー像とは
六編 文明社会を支える法の精神
七編 国民には二つの大きな役割がある
八編 男女間・親子間に残る不合理な慣習
九編 さらなる高みを目指す学問のあり方
十編 学問に寄せられる期待と責任
十一編 立派な理想を掲げて潜む弊害
十二編 人としての品格を磨く
十三編 最大の悪徳・嫉みの害
十四編 人生を計画的に組み立てる方法
十五編 的確な判断力を養う
十六編 正しい行動力を身につける
十七編 人望を得て、豊かな人間関係を築く
「学問のすすめ」を執筆した福沢諭吉とは
『学問のすすめ』登場期に見る日本情勢
『学問のすすめ』登場期に見る世界情勢