内容説明
心筋梗塞から4年。
奇跡の生還を遂げた養老孟司先生が、
がんになった。
2024年5月から始まった抗がん剤治療、
6月の建長寺虫供養、
7月~8月の虫展開催に向けて準備をしながら、
再度の入院。そして放射線治療。
教え子で自らもがんの、東大病院放射線科医師の中川恵一先生が、
養老先生のがんについてくわしく解説。
もうすぐ87歳になる養老先生が、
がんと闘いながら自らの老いと向き合ったシリーズ最新刊。
担当医のコメントや、家族の声も初公開。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読書は人生を明るく照らす灯り
17
📕読んだ理由📕がんの話に興味があった 📘読んだ感想📘森永卓郎さんのガン闘病話にも記載されていたが、こだわりや生きる楽しみがある人が、ガン宣告をされても容認に早く辿りつけるのかもしれない。 📗読んだ後の行動📗病気になった時に、怒りや絶望から、容認に素早く移行できる人生の楽しみを見つける 2025/03/28
なにょう
15
【購読】さすがの養老先生も年をお取りになったなあ。養老先生のがんとの付き合いについて。がんの体験談は山ほどあるが、主治医からの手記が寄せられたものはあんまりみないかも。患者さんはこう思ってた、医者さんはその時こう思っていた。両方から検討できる有意義な本だった。医者さんの思いが伝わらない、患者さんの希望が伝わらない、往々にしてある。養老先生と医者さんは思いを伝え合って、二人三脚でがんに向き合う。よかった。こんな医者さんが増えるといいな。自分も適切に自分の欲するところを伝えるように努める。2025/02/11
わらわら
11
養老先生、元気になってよかったです。「養老先生、病院へ行く」も読もう。私は10年チョィ前に肺がんになった、養老先生とは違って非小細胞癌だった。統計学的にいくとステージ3B以下やったら外科手術ができると私も養老先生と同じで2Bやったかなぁ。全身の転移を画像で調べて転移があるとステージが上がる、初めに診察した医師は呼吸器内科の先生「再び、私に会わないことを祈ります」と言ってくれたその言葉が胸にジーンときた。転移はなく外科手術だけで終わった。大学病院のチームでの外科治療もめっちゃよかったことも本を読んで思いだす2025/05/10
coldsurgeon
9
養老先生が肺がんと診断され、化学療法続いて放射線治療を受ける。その時の流れが、自らの視点と、周囲の視点で語られる。病院嫌いの人が入院して治療を受けるのは、精神的につらいだろうけど、先生自身が以前とは変わったのかもしれない。「我がなくなった」と言っているが、こだわりが少なくなったのだろう。もう少し元気でいてください。2024/11/30
さちめりー
5
2024年11月に発行された養老先生の近況を語る本。twitterでがんらしいということは存じていたが肺がんだとのこと。父親の塩対応にさみしい思いをする娘様のお話が新鮮でした。家庭内での姿が想像できていかにも養老先生らしいエピソード。私の父親も放射線治療やらなんやらの話がでているので参考にしたかったが、この本では抗がん剤治療までのお話だった。先生は抗がん剤に対して運良く特別に副作用がないタイプのようです。自分のためでなく家族や周りの人たちのために病院やら治療やらをこなし生きる先生の心中を垣間見ました。2025/01/22