P+D BOOKS<br> P+D BOOKS 秘密

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P+D BOOKS 秘密

  • 著者名:平林たい子【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 小学館(2025/01発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093525022

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内容説明

人には言えない秘めたる思いを集めた短篇集。

「実はお前にだけ話すが、内地へ引揚げるとき、どさくさにまぎれて船着場ではぐらかして置いてくるつもりにしていたんだよ。自分の名前もいえない子供だったから」
 知的障害のある子を抱え、途方に暮れていた〈兄〉。妹・花子の支援もむなしく、兄の子・正夫は家族に面倒ばかりかけていた。しかしある日、正夫が行方不明になってしまい、四ヵ月も帰ってこない。〈兄〉はあまり心配していないようだが、花子は何か引っかかりを感じて――。
 心に秘密を抱える兄妹を描く表題作のほか、五十歳になった女性が、夫への不信感から夫の同僚の若い男に秘密の思いを抱く「黒い年齢」、パリで暮らす日本人の男が、フランス人妻の不貞を知りながら表面的には穏やかに暮らす「パリ祭」など、人には言えない思いで綴られた14篇の短篇集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海星梨

6
同タイ『秘密』8冊目。こういう縛り読書しないと読まない、50年代60年代の小説。普段読まないものを読めるのが面白いところ。その時代の名作を電子書籍と紙で出している小学館のノベルスで、著作権が切れてるのか中公とか新潮の雑誌掲載分が2025年に出版されている。大抵が夫婦の話なんだけど、不倫、離婚、国際結婚と、この時代にしかない世情が面白い。学生運動というか社会主義とかの文脈を知らないと内容が全く分からない話もあった。2025/08/16

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