内容説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
技術者倫理は、社会で生き抜いてきた苦労人の単なる処世訓にとどまってはならない。もちろん現場なしに倫理を語ることはできないが、単なる失敗しないためのコツの伝授であってはならず、技術者倫理である以上、倫理学の知恵が用いられていなければならない。その観点から見ると従来のテキストは倫理学的知恵の部分に関する記述が不十分なものが多い。本書は、人間と社会、及び社会における人間の行為に関して、本質的な反省と理解から得られる倫理学的知見に基づき、技術者としての倫理を考える「本流テキスト」。
目次
はじめに
第1章 組織の中の技術者
第2章 技術者のアイデンティティ
第3章 説明責任
第4章 製造物責任
第5章 リスクとヒューマンエラー
第6章 費用-便益分析
第7章 内部告発
第8章 知的財産権
第9章 技術者資格の国際的相互承認
第10章 グローバル化と価値観の多様性
第11章 予防原則
第12章 技術者と環境
おわりに
索引
コラム
資料奥付
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ところてん
0
勉強になりました。2012/03/18
Teruhisa Fukumoto
0
大学の講義の教科書だったので読んだ。過去に起きた事故や事件をもとに、道徳だけでなく法や環境などの側面から技術者が備えるべき人格を説く。とてもわかりやすく、具体的な部分と抽象的な部分のバランスがいいように思った。2023/01/17
そぼろ
0
JOC臨海事故などオペレーションの問題によって起きた問題やピント(車)など経済効率性を安全性より重視した結果での技術者倫理について書かれている。その他内部告発の流れ、個人と企業双方におけるリスクもある。 ソフトウェアエンジニアであっても一読しておくと、技術と倫理の関係への思考を探れるので良いと思う2020/01/25




