内容説明
デリダは告発する――.ハイデガーの思考が,自分をそこから引き剥がそうとしていた,ナチズムとヒューマニズムに対して曖昧なままであることを.「人類」「国民」「家族」,さらには「性」とも訳せる複雑な「ゲシュレヒト」概念を手がかりに,ハイデガーと,そして哲学のナショナリズムと対決する思考の軌跡.
目次
訳者による、はじめに
凡例
序文
編者による註記
ロヨラ原稿(第七講の終わり、第八講)、および第九講─第十三講
第七講の終わり、第八講
第九講
第十講
第十一講
第十二講
第十三講
註
解題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いとう・しんご
5
バルトに続いて懸案シリーズでデリダを読もうと、タイトルに惹かれて借りてきたら私が就職した頃に行われたハイデガーに関する講演の遺稿でした。内容は簡単ではない語れないけれど、デリダがハイデガーを精読しで析出するメシアニズムは、私には虚無的な終末待望のように思われました。2022/02/20
毒モナカジャンボ
0
「〜ではない」と言えば「〜ではないことになる」わけではないという訳でハイデガーがキリスト教的なもの、ナショナリズム的なものから逃れられていないということがネッチネチやられる。トラークル読解の読解だからだろうか、本文中に「ユダヤ」の文字が出てきたのはこれだけあって一回しかなかった気がする(プラトン-キリスト教的」はよく出てくる)。思索と詩作の協働がかつてドイツ以前のどこでやられたことがあったというか?といいつつこの講義(草稿)でデリダがやっていることはフランス語で思索と詩作の協働を考え抜く実践で小憎らしい。2022/07/20
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