角川文庫<br> 怖い絵の中のモノ語り

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角川文庫
怖い絵の中のモノ語り

  • 著者名:中野京子【著者】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • KADOKAWA(2024/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041151433

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内容説明

「怖い絵」シリーズの著者が、「生活用品」「食べ物」「動物」「装飾品」「シンボル」「楽器」の6章から成る全32作品を読み解く! ルノワールが描いた作家史上唯一の男性ヌード(『猫を抱く少年』)、クリムトが黄金色で描いた知恵と戦の女神(『パラス・アテナ』)、ミュシャがギリシャ神話の王女に施した流麗な装飾品(『メディア』)など名画に描かれたアイテムから歴史的背景や絵に秘められた画家の思惑を解き明かす保存版。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

50
西洋絵画を生活用品、食べ物、動物、装飾品、シンボル、楽器をテーマに読み解いています。描かれたモチーフに改めて気付かされることも多くありました。歴史的背景や画家の思惑を知ることで、より興味深く絵画を鑑賞でき、興味深かったです。2025/04/03

Shun

32
絵画の中のモノを引き出しにストーリーを語る中野京子さんの絵画エッセイ。本書はもともと十数年前に雑誌で連載されていた企画を掘り起こしてさらに肉付けをして1冊の本となった。1篇が短くあっさりとした印象なのはそのためだろう。同じようなテーマで書かれた著者の本はいくらか読んできましたが、本書で取り上げた絵画はまだ出会ったことのない作品が多く安心しました。絵の中のモノの意味を知れば絵画の印象が変わる。例えばクリムト「パラス・アテナ」の女神に畏怖したり、また同じ生首でもサロメとユーディトの判別ができるようになったり。2025/01/30

みこ

28
元が「通販生活」の連載ということで、あくまでモノにフォーカスを当て、「怖い」要素はさほどなし。むしろ絵画を通じて当時のモノの扱いなどを知るための一冊といったところか。傘の歴史を知るとむしろ日本人の製造技術が西洋を上回っていたのかと感心させられる。それでも誰も映っていない鏡とか、中野本のレギュラーキャラとも言えるユーディトとかちょくちょく怖いものが挿入されているのはご愛嬌。2025/01/31

夜桜キハ

23
怖い絵と勘違いして予約してしまった本。題名が似ている……。解説系は文章にあうあわないがもろ出るので怖かったですがむしろ美術図鑑系より読みやすかった上に面白かったです。最初の方は何も感じませんでしたが、カーロの絵に隠されたカーロ自身が壮絶すぎてそれ以降も歴史と混ぜてくれたのですごく面白かったです。物に焦点を当てるというのもとても興味深い。何より、中野京子さんの文体が読みやすくて他の作品も読みたくなりました。よく図鑑系借りてたけどこっちのほうが良いかもしれない。中野京子さんもちゃんと集めたいですね。購入予定。2025/04/18

星落秋風五丈原

22
小さくても美麗な絵がいっぱい。クラナッハのユーディットが良い。2025/02/14

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